波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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ク・ナウカ「ク・ナウカで夢幻能な「オセロー」」東京国立博物館庭園

namiuchigiwa2005-11-13


副題〜間狂言小田島雄志訳ニヨル〜
原作:シェイクスピア、脚色:平川祐弘、演出:宮城聰、出演:美加理、阿部一徳ほか
11/12(土)に観た。会場は東京国立博物館の庭園に架けられた特設能舞台。客席には屋根と囲いがあったけど、屋外。当然寒い。けど用意されていた毛布とホッカイロで乗り切れた。池のある小ぶりな庭園は時にライトアップされて、露天風呂みたいな解放感があり、きれいだった。舞台は橋掛りのある能舞台で、中身も夢幻能風。いつもも少し能っぽいけど、今回は台本も文語調だし、構成も夢幻能風(らしい)。美加理が演じるデズデモーナのほぼ一人語りで、物語要素はほぼ間狂言の中で展開される、非常にシンプルな構成の中、本編特に後半は気持の動きを表現していく。台詞はあまりなくて、踊りのようでもあり。能ってこう見ればいいんだ、と逆に発見した。借景も合わさってすがすがしい「オセロー」。よかったです、が次回は屋外なら10月までにしてください。写真は東京国立博物館の建物です。