波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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G・ガルシア=マルケス「百年の孤独」

百年の孤独

百年の孤独

ラテンアメリカの奥まった低地の町マコンドと、開拓者夫婦であるホセ・アルカディオ・ブエンディア、ウルスラと、その子、孫、6代にわたる100年ちょっとの物語。同じ名前、極端な性格、すぐどこかでできる子供、の繰り返しに時間の経過が分からなくなる。やたらと長生きする女性2人が道しるべ。人の行動も気候も極端で、起こることに興味津々で読んだ。下世話でエピソード満載で、これは買いです。お子さま禁止ね。後書きによると舞台は19世紀から20世紀初頭で、そう言われてみるとバナナ農園が作られたり選挙が実施されたり、実際にありえる社会の変化になっていて、まるで変な町の変な一族の実際の編年紀をのぞき見たような気持ち。文化の伝達ってこんな風に細々と旅人伝いで、そしてある時から奔流のようになったんだろうなぁ。