波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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文学座「風のつめたき櫻かな−久保田万太郎作品集より−」紀伊國屋サザンシアター

作:平田オリザ、演出:戌井市郎、出演:加藤武、本山可久子、坂口芳貞ほか
6/1(日)千秋楽のマチネを観た。前売りは売り切れていたが当日券は楽勝。舞台は東京の下町、架空の震災が起きた数週間後らしい。老舗らしい年齢層の広さで高齢者の多い話を展開する。久保田万太郎の俳句を散りばめた人情話で、ところどころほろっとさせるところがある。雰囲気は、平田オリザ久保田万太郎で想像した静かな感じとはだいぶ違ってやや過剰。実際には気が動転してるし老人だしこんな感じかもしれないけど、芝居としてはもっとメリハリがほしい。平田オリザが外部作品に書く時らしい奇妙な設定の人が、衣裳なども遊んでいて楽しかった。