波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「十二月大歌舞伎」歌舞伎座

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2009年の歌舞伎座

2009.12.23.(祝)昼の部をさわださんと観た。

歌舞伎座さよなら公演の一部。さよなら公演がまだあと129日もあるのが驚き。

3階の一番前中央で、花道の端の芝居まで観られる良い席だった。

演目は4つでうち2つが踊り。

まずは雛壇にずらっと長唄囃子連中が並んで踊りの演目「操り三番叟」。
勘太郎の身体能力がものすごかった。見応えあり。

「野崎村」はしんみり。

30分休憩の後は舞踊劇の「身替座禅」。
勘三郎三津五郎狂言な感じたっぷりで、面白かった。

最後がお目当ての宮藤官九郎作・演出「大江戸りびんぐでっど」。
タイトル曲の群舞は良かったしクドカンっぽいくすぐり感も出ていたのだけれど、ストーリーもテーマも未完成。
主人公の二面性が浮きぼりにならないから仕掛けが不発で終わってしまった。
主役の市川染五郎も貧乏して苦労する役に合ってない気がする。
舞踊劇にしてみたらいいんじゃないかなあという感想。
音楽は向井秀徳、衣装は伊賀大介、道具幕デザインはしりあがり寿だったらしい。

合間に休憩があるとはいえ5時間、たっぷり4本立て。贅沢な芝居三昧でした。


大江戸りびんぐでっど [ 市川染五郎 ]