波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団「『私と踊って』Komm tanz mit mir」新宿文化センター大ホール

演出・振付:ピナ・バウシュ
6/13(日)に観た。ピナ・バウシュ追悼公演という位置付けで、過去の来日公演のパネル展示もあり、取材もあり、混み合っていた。台詞が普通にあって、これがタンツテアターなんだなあと思うも、ところどころ英語や日本語を挟むほかは訳が付かないのでやや気力がいる。と観ている間は感じていたのだけれど、根源的な内容を繰り返しシンプルに表現しているのでしっかり伝わってくる。簡単なフレーズの繰り返しでリズムを作り、ユーモアもあるゆとりのある作り。人の声、生楽器も力を感じた。伝えたいことがシンプルに力強く伝わってきて、最後は力技と思いながらも涙してしまった。人と触れ合いたいという思いを封じ込めて、何が得られるというのだろう。大変なことではあるのだけれど。古い作品ではあるが現代的な舞台だった。