波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

※当ブログでは商品等の表示にアフィリエイト(広告)プログラムを利用しています。

「あかりのともるかがみのくず」にしすがも創造舎

フェスティバル/トーキョー10
構成・演出・振付:黒田育世、出演:黒田育世ほか
11/13(土)に観た。母なるものから始まる輪廻みたいな世界観を表明したダンス。舞台の高さ、額縁の外まで使い、時間も2時間強とスケールの大きい舞台だった。言葉が柱にあり、イメージの表明→説明が繰り返されるので、分かった感は高い。観念が勝った内容なので言葉で伝えることが必要だったと思うが、一方で内容が言葉に収斂してしまうので、言葉は扱いが難しいと思った。山海塾だと場面タイトルになり維新派だと歌のように刻まれる。工夫どころなのだろう。今回多くの言葉はセリフではなく音として扱われていて、ほかに人の立てる音、音楽と、音の使い方は繊細で印象的だった。今回の出演者は女性6名、男性3名。最初男性がいることに驚いたが、内容的には男性がいることが自然で、良かったと思う。
ポストパフォーマンストークは映画監督の中島哲也黒田育世。「告白」のその怖いシーンは見てみたい。