波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「ろくでなし啄木」東京芸術劇場中ホール

作・演出:三谷幸喜、出演:藤原竜也中村勘太郎吹石一恵
1/10(祝)昼公演を観た。2階A席見切れなし。今年は三谷幸喜イヤーにふさわしく、初芝居から三谷幸喜石川啄木はほんとはろくでなしだったというエピソード(どこまで事実?)を3人それぞれの目から語る映画・羅生門みたいな話。面白いしミステリーっぽい味付けも悪くないが、3人目になるとさすがに飽きてくる。もう大体想像が付いてるし。もっと選民思想の強い嫌な奴にするか、逆に軽く流してもいいか。
舞台としては若い役者の魅力全開で魅力的な舞台だった。色気もたっぷり。藤原竜也はこれまで良いと思ったことがなかったが、今回は良かった。中村勘太郎の江戸っ子ぶりはさすが。独白シーンは若い頃の勘九郎かと思い鳥肌が立った。吹石一恵も独白が多い台詞をしっかりこなしていた。内容も含めてとにかく若い芝居。春からエネルギーをもらいました。