波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「十一ぴきのネコ」紀伊國屋サザンシアター

作:井上ひさし、演出:長塚圭史、音楽:宇野誠一郎荻野清子、出演:北村有起哉山内圭哉中村まことほか
1/21(土)17:00開演の公演を観た。馬場のぼる作の有名な絵本が原作のミュージカルなので親子連れがそれなりにいた。井上ひさしの戯曲はだいぶ大人よりに風刺を含ませた内容だが、子供向けのくすぐりが上手に入った戯曲なので、子供も満足して見られたかな。宇野誠一郎の曲が素晴らしく、ミュージカルとして楽しめる。ただその客層には浮浪おじさんドラ猫たちの見た目が初め怖かったと思うが。
大人向けの風刺の部分は60年代?と思われる当時の時代が滲んでいて、今にも響くようなやや遠いような。そこは演出の力技で見せていて、長塚圭史らしいところでもあった。「井上ひさし生誕77フェスティバル'12」と題して実力のある演出家によって次々と井上ひさし作品を上演していくらしく、楽しみです。