脚本:宮藤官九郎、演出:串田和美、出演:中村勘九郎、中村七之助、中村獅童ほか
6/21(木)の回を観た。黙阿弥は演じられるとこんなに面白いのか。宮藤官九郎が脚本を書いているが黙阿弥節が響いてそんなに脚色した感はない(原作は知らないが)。衝動的な暴力や倒錯美は歌舞伎にとても合っていて、舞台にドライブがかかる。3人並んだ立ち姿の見栄もアピール力が強い。恐るべし。最後の殺陣は勘九郎のバネの強さが生きて見応えがあった。獅童はこういう強い役を演じるとはまるのね。七之助も力強く、世代交代を印象づけたコクーン歌舞伎だった。生演奏も魅力的。平日なら券は若干ありでした。