波打際の舞台日記

演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いていこうと思います。

「東京キャラバン」公開ワークショップショーケース 駒沢オリンピック公園特設会場(軟式野球場)

監修:野田秀樹、監修補佐:日比野克彦、美術・空間構成:名和晃平、出演:松たか子宮沢りえ、津村禮次郎ほか
10/10(土)18時頃から約1時間。招待席の申し込み期間後に気付いたので後方で立見で観た。公開ワークショップとはいえ観客は500人以上、プレスも関係者も一杯で、立派なものだった。出演者も贅沢だし。「東京キャラバン」は東京オリンピックに向けてリオデジャネイロを皮切りに各地を巡回して東京を目指していくという公式プロジェクトで、この日はそれがどんなものかを示す舞台。どこを交換可能にするのかは不明だが、この日はこんなプログラムだった。
1.「旅立つ前夜〜1964年の子ら」
2.バイオリン「交わる」三味線
3.ロボット「交わる」能楽師
4.乗り物「交わる」乗り物
5.ファッション「交わる」地上を目指した人魚
6.祝祭へのマレビト(客人)
文化は交わることである、という基調で、西洋音楽のバイオリンと三味線との交流、のような、組み合わせが面白かった。ただ並べるだけではなく行き来して重なる感じが刺激的。またいろいろな種類の演目があるのも企画としては良いと思う。私には音楽物が面白かった。各種の演奏が生である贅沢さは折角の機会なので大事にしたい。
トラックを舞台セットとして利用するのは移動式で屋外で上演するには実用的でいいアイディアだと思う。映像はまだこれから作るのだろうと思われたが、人の演じる部分の完成度は高かった。最後のアイヌ民族の歌と琉球舞踊、カチャーシーで終わるかと思いきやまたアイヌの歌と獅子踊に戻って、去っていく美しさは野田秀樹ならでは。今後はその土地のものを盛り込んで作るのだろうから、作る人の力量による部分が大きいかもしれない。新しいものができそうな、なにかしたくなるような、刺激的な提案だった。