波打際の舞台日記

演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いていこうと思います。

シス・カンパニー「エノケソ一代記」世田谷パブリックシアター

作・演出・出演:三谷幸喜、出演:市川猿之助、吉田羊、浅野和之ほか
12/17(土)マチネを観た。戦後の喜劇王エノケンの偽者一座の物語。市川猿之助が素晴らしい。エノケンの歌がたくさん盛り込まれていて、エノケンの芸を追体験するという側面もある芝居なのだが、すんなりと演じて見事。足の運びがTVドラマで観た若いころの中村勘三郎を彷彿とさせて、歌舞伎の鍛錬というものなのだろう。偽者だとバレて開き直る一座の人々の芝居がかった感じも良かった。三谷幸喜が古川口ッパ(くちっぱと読む)役で出演。見せ場がある役だったが、堂々たる役者振りで安心した。ストーリーは男の愚かさ全開であまり感情移入できる感じではないが、エノケンってこういう感じだったのかというところも含め、芸を楽しむ舞台。なんか割と今の笑いと同じような部分も。意外と引き継がれているのかも?