波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」森アーツセンターギャラリー

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2019.4.18.(木)六本木ヒルズ森タワー52階で開催されている「ムーミン展」に出掛けた。

チケットは一般1800円だが、金券ショップでも扱っている店がチラホラあって、事前に1280円で入手。

11時頃に行った。平日は昼前後がピーク時間なのかもしれない。少し滞留しつつ一列で見られるくらいの混雑状況だった。

ムーミン」シリーズの9つの小説の挿絵と絵本、広告などの、原画・スケッチなどの美術展。「ムーミンはよく知らない」という人にはどういう話か分からないと思うけれども、構図や絵の上手さにほれぼれする展示だった。トーベ・ヤンソンムーミンシリーズの挿絵には浮世絵の影響が指摘されているが、線画の細かさ、大胆さは、版画みたい。

音楽や展示構成もシンプルで、小説「ムーミン」シリーズの薄暗い世界観をよく表現していた。つくづく思うに、初期作品では彗星や火山の噴火におびえ、最後の方の作品では平穏な暮らしやムーミン一家の不在に苦しみ、いかにも幸せそうなときは少ししかない。それでも家族の団結やミーやスナフキンの自由さに、幸福な共同体の可能性を重ねて見てしまうのだろう。

グッズはギャラリー制作の会場限定品で、挿絵のトーンが好きな人には必見。エレベーターを降りたところに、普通のかわいいグッズも売っていた。展示を見ると、絵本「ムーミン谷へのふしぎな旅」が欲しくなる。日本語版は置いてなかった。たまたま売り切れ?

moomin-art.jp