2019.12.15. 映画の「風の谷のナウシカ」を観た。
小学生の時にTVで放映されたのを見たっきりだったので、歌舞伎版を見る前の予習のために再度鑑賞。
原作は監督でもある宮崎駿の連載コミック。劇画タッチで線が多い絵と、重い内容が合わさって、暗い紙面で自分には読めなかったのを覚えている。今読んだらどうなんだろうか。
映画の感想も、ひたすら戦いが続いて、重い。少年マンガっぽいともいえるかも。
その中で、基本的に空を飛んでいるナウシカの浮遊感、明るさが飛びぬけていて救いになっている。映画のトーンはまさにジブリ。ここからあまり変わらない。
久石譲の音楽がすごくいい。かなりセンチメンタルで寂寥感のあるフレーズが繰り返されて、基調となっている。安田成美の歌う曲「風の谷のナウシカ」が映画に出てこなくてびっくりしたけど、これはテーマソングという位置付けらしい。ほかにも記憶にあるのに出てこないシーンがあるのだが、宣伝にあったのかな?
大戦争により人類の文明が滅びた後の世界という設定はいかにも80年台の終末観だった。演劇だと「寿歌」とかが代表的。救世主が現れるのが日本の作品としては新鮮だ。そういう意味では宗教的。原作のラストも宗教的なようだし、歌舞伎も楽しみだ。