波打際の舞台日記

演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いていこうと思います。

「辻仁成 セーヌ川ひとり占め ~セーヌ川オンラインクルーズツアー&ライブ~」(配信)

(フルバージョンのアーカイブ購入もここから可能)

ボーカル・アコースティックギター辻仁成
バイオリン:Marek Czerniawski
キーボード:Eric Montigny
パーカッション:Jorge Bezerra

2021.5.30.(日)「辻仁成 セーヌ川ひとり占め ~セーヌ川オンラインクルーズツアー&ライブ~」をPIA LIVE STREAMの配信で観た。

セーヌ川からライブ&オンラインツアー

パリの真ん中を流れるセーヌ川のクルーズ船をチャーターした2時間強のライブとオンラインツアー。

初夏のパリは快晴。新緑が映えて、エッフェル塔セーヌ川の絵はとても美しい。パリは仕事で行って歩いたのだが、川から見た方がきれいだな。

日本時間19時から、パリ時間は12時からの2時間強で、25℃。屋根のない船の上で、暑かったようだ。配信を見ている分には、とてもきれいな映像で、すっかり観光気分。

パリは3回目のロックダウンが明けたところで、観光客が少ないので「セーヌ川ひとり占め」というタイトルだったらしいが、人が密なクルーズ船が2隻ほど。ワクチンで快方に向かっている解放感が伝わってきた。 

ライブ感は配信の醍醐味

配信の開始前から音が出なかったり映像が止まったり不安定。

開始時間も船長が行方不明になって20分遅れ、「外国!」という感じがする。

配信がスタートして演奏が始まるも、映像は固まり……。

チャットがなかったら不安になって苛々したと思う。でもチャットでみんな同じ状態なことが分かったし、復活を待つという参加型イベントになって、盛り上がった。

どうやら古い石橋の下を船が通るときに電波が途切れ、復旧に少しかかっていたようだ。元々一部では見込まれていたようだけど、予想より切れやすかったかな?

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船はエッフェル塔の近くから(地図左下に向けて)出発し、パリの自由の女神で折り返し、オルセーやルーヴル美術館を見ながら修復中のノートル・ダム寺院を通り過ぎ、しばらく先で折り返してエッフェル塔に戻ってくるというコース。

ライブは2回休憩を挟み、その間は辻仁成による観光解説が付いた。贅沢。

クルーズのハイライトは、ポン・マリー橋の下で乾杯してみんなでコロナ克服を祈るというものだったが、やっぱり電波が切れてしまった。でもチャットですっかり完璧に参加した気分。

ライブ配信の重要な醍醐味であるライブ感(同じ時間を共有している感じ)がいっぱいで、ライブもたっぷり見られたので、満足度の高い配信だった。

映像や音が途切れたところはアーカイブで後日見たい(6/1から完全版に差し替えるそうだ)。

ECHOESの曲もシャンソン

ECHOES時代の曲、ソロ名義の曲、シャンソンの曲など、多分計13曲。

全体的にシャンソンっぽいという感想。ECHOESの曲なんて、原曲は分かるけど、ほぼ別の音楽。「Alone」は落ち着いて聞くと、改めていい曲だなと思う。

曲目は、主にYouTubeの2Gチャンネルに上がっている曲で、ほかに「シルビア」「アカシア」など。パリの昼の光で聞く「東京」「CITY LIGHTS」はなんだか不思議な感傷があった。本編最後は「ZOO」。

演奏がリラックスしている。見せるショーというより、その場でセッションしているという感じ。みんなよく笑っている。途中からいっぱい吞んでるし。

真っ赤なエレキっぽいバイオリンとか、やさしいピアノとか、音も良かった。

仁成も歌い方は変わったけど、声は全然変わらない。

リラックスした楽しいセッションと、よく途切れる電波を見守る配信と、意外にいいライブ感を作っていたのかもしれない。

とりあえず演奏して配信したみたいに見えるけど、多分演奏以外の音を消したりハイテク。旅行ガイド部分になると船のエンジン音と風の音がゴウーと鳴っていた。ボーカルマイクはどうしてるんだ?

数年越しの辻仁成還暦ライブ

無事ロックダウンも明け、快晴で行われたセーヌ川オンラインクルーズツアー&ライブだが、元々は東京で辻仁成還暦ライブ(の延期公演)が行われるはずだった。

そもそも還暦ライブは2019年秋の予定だったのが、台風で延期。

翌年2020年春には新型コロナウイルスで延期、2021年春には中止という決定になった。

私はというと、ECHOESのファンで、ソロになってしばらくはライブに行っていたが、もう10数年ブランクがあるので、還暦ライブも行くかどうかかなり迷っていた。

こういうときに配信というのはとても参加しやすくて助かる。

声や曲は変わらないけど、全然違う音楽というのは、なんか嬉しかった。

明るいパリの光と前向きな力に気持ちが柔らかくなる夜だった。