2021.8.29. ダムタイプ「2020」を配信で観た。
国際交流基金の"STAGE BEYOND BORDERS"という日本を代表する舞台芸術を紹介するプロジェクト内で、2022年3月31日まで無料配信されていたもの。
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収録は2020年3月。ロームシアター京都で無観客で上演されたものを収録し、映像作品として製作・公開された。
本来は「KYOTO STEAM―世界文化交流祭―2020」という芸術フェスティバルで上演予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて公演中止になったもの。
ダムタイプを観るのは初めて。伝説として知っていたけれど見る機会はなく、今回の"STAGE BEYOND BORDERS"の企画で飛びついた。18年ぶりの新作らしい。
ちなみに、この時点では一部シーンがカットされていて、後日改めて公開予定とのこと。57分。
コンテンポラリー・ダンスというより、映像や照明、舞台装置と人の動きで構成したパフォーマンス。
デジタルな映像と照明、舞台装置、ダンスがスタイリッシュに構成され、すごくかっこいい。全体的にデジタルという感想。そこに言葉などいかにも人間らしい要素が持ち込まれている。
いくつかのシーンが断章のようにつながっていて、多分メッセージがあるのだろう。
シーンは半分くらいは分かった気になり、あと半分くらいはただ眺めていた。
あちこちに埋め込まれた具体性がヒントとして知的好奇心を掻き立てるのは、ちょっと懐かしい感覚だった。
世界はデジタルで、その中で人がなにかもがいているというのは、確かに実感としてある。そして、それだけじゃないとも思いたい。