波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「超歌舞伎2022」新橋演舞場

出演:中村獅童初音ミク中村蝶紫澤村國矢、小川陽喜ほか

2022.8.28.(日)「超歌舞伎2022」15:30からの午後の部をかたつむりと観た。

初音ミクと歌舞伎の融合した「超歌舞伎」がとうとう新橋演舞場に登場。ようやく生で超歌舞伎が見られる!とペンライトを持参して参加した。

演目は以下の3つ。

「超歌舞伎のみかた」
「萬代春歌舞伎踊(つきせぬはるかぶきおどり)」
「永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)」

オフィシャルグッズの大向こう付きペンライトの説明が多くて、若干ペンライトイベントみたいになっていた(笑)使用方法が難しいらしい。ちなみに毎日売り切れだそうだ。

踊りは2021年より短いかな? 生で見ると女性の日本舞踊が映えた。

ここで休憩。客席やロビーではまだ食べられなかった。

公演時間表
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後半は中村獅童の口上というか解説から始まり、最後にはアンコールの盛り上がりタイムもあるので、本編は1時間20分くらい。

こちらも2019年までよりは長いけど、2021年よりあっさりした印象。全国ツアーがあるので見やすさ・分かりやすさを重視したのかな?

物語は(チラシを読んでも分かりにくい割に)とても簡単。「実は私は・・・」とあっさり本性を明かす。2021年は本物の歌舞伎かと思うような物語だったので難しいという感想もあったのかもしれない。

そしてペンライトでの応援のしかたも懇切丁寧な指示があり、客席参加型の舞台だった。客席に目立った子どもたちも飽きなかったんじゃないだろうか。

ペンライトがない人はスマホのライトでも、というのはいいアイディアだと思う。客席でいっぱい光るスマホのライトってきれいなんだよねー(とスタレビのライブを思い出してキラキラ)

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テクノロジーは、生と映像とではだいぶ見え方が違った。初音ミクは舞台上ではスクリーンにいるので、配信で見るほど立体ではない。どちらかというと影などの絵の細かさで魅せる。絵のタッチを変えて違和感を出していた場面が凄かった。

声は電子音を感じた。謡にも参加してた?気のせい?

「分身の術」(その場で人を画像化して複数表示する技術)はちょっと遅れるから、生という感じがしないのが残念。それより、あらかじめ収録して初音ミクと同じ存在感で見せた映像の方が凄いと思った。

個人的には映像と同じメカ青龍が舞台上にも登場したのに感動。出番少なかったけど、かっこいい。

子役の小川陽喜も出演し、ワイワイと楽しい舞台だった。集客は今一つだったようだが、もっと宣伝して歌舞伎の入門編として定着するといいと思う。通好みの歌舞伎だけじゃなくて、参加型歌舞伎だってあったらいい。

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・2021年の「御伽草紙戀姿絵」

namiuchigiwa.hatenablog.com

・2019年の「今昔饗宴千本桜」

namiuchigiwa.hatenablog.com