波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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白石加代子『百物語』アンコール公演第五弾 練馬文化センター小ホール

構成・演出:鴨下信一
出演:白石加代子
原作:
阿刀田高「干魚と漏電」
高橋克彦「遠い記憶」

2024.10.26.(土)白石加代子『百物語』アンコール公演第五弾を観に、練馬文化センター小ホールへ。

白石加代子『百物語』は怖い話や不思議な話を白石加代子が朗読する、というより演じるシリーズで、完結後にアンコール公演が上演されている。これまで観た『百物語』は不思議な話や一部が怖い話が多かったが、今回は本当に怖い話2本立てだった。休憩を挟んで計2時間。

初めは高橋克彦「遠い記憶」から。

盛岡を舞台に、昔の記憶が謎解きのように少しずつつながっていく。旅行で見た景色を思い浮かべながら聞いていた。

ラストシーンはとても怖く、どういう事態なのかうまく飲み込めなくてフリーズした。二つ思い浮かべた状況理解のどちらでも怖いことには変わりがないが、できればもう一度聞き直したいと思った。

2作品目は阿刀田高「干魚と漏電」。こちらは読んだことがあり、衝撃的な内容を覚えていた。かなり身構えていたが、意外とあっさりと結末までたどり着いた。そういえば原作はショートショートだと思う。(文章は原作のままなんだろうか?)

両作品とも、笑いをまぶして楽しげな感じから、恐怖へ焦点がぎゅっと絞られて、非常に怖かった。

アンコール公演は第五弾で休止するが、またやりたくなったらやるそうだ。楽しみだ。