作:マキノノゾミ
演出:宮田慶子
出演:横堀悦夫、大家仁志、石母田史朗ほか
2017.4.8.(土)マチネを観た。
マキノノゾミと青年座の組み合わせはやはり素晴らしい。新作が観られるのは嬉しい。
設定以外はほとんど虚構と思われるチェーホフの若い頃と、小説の登場人物を彷彿とさせる周囲の人たちの青春群像。
若くて家計を支えるのに必死な20歳頃と、名声を得て疲れている30歳頃と、どちらも一生懸命さがいい。
平凡な暮らしが生む平凡な幸せが眩しい。選ばれた者の負う十字架的な表現がとても懐かしく、自分は今どこに立っているのだろうと思った。
役者は青年座の色気のある男優たちの魅力がよく出ていて、素晴らしい舞台だった。