作:マキノノゾミ、演出:宮田慶子、出演:横堀悦夫、大家仁志、石母田史朗ほか
4/8(土)マチネを観た。マキノノゾミと青年座の組み合わせはやはり素晴らしい。新作が観られるのは嬉しい。設定以外はほとんど虚構と思われるチェーホフの若い頃と、小説の登場人物を彷彿とさせる周囲の人たちの青春群像。若くて家計を支えるのに必死な20歳頃と、名声を得て疲れている30歳頃と、どちらも一生懸命さがいい。平凡な暮らしが生む平凡な幸せが眩しい。選ばれた者の負う十字架的な表現がとても懐かしく、自分は今どこに立っているのだろうと思った。役者は青年座の色気のある男優たちの魅力がよく出ていて、素晴らしい舞台だった。