波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

マキノノゾミ の検索結果:

「富士見町アパートメント2022」俳優座劇場

…ーちゃんのこと」作:マキノノゾミ演出:鈴木裕美出演:中村雅俊、半海一晃、アキラ100%ほか 2022.5.8.(日)マチネ(昼公演)で「富士見町アパートメント2022」を観た。劇場は俳優座劇場。千秋楽で客席は9割くらいの入りだった。 「富士見町アパートメント」はアパートの一室で展開する一幕劇を、同じ舞台装置を使って複数の人が書くという企画。前回は2010年で、2つのプログラムで4作品が上演された。「海へ」はそのときの作品の一つ(自分は今回初見)。ちなみにマキノノゾミ作の「ポン…

Makino Play vol.2「モンローによろしく」(配信)

作・演出:マキノノゾミ出演:那須凜、財木琢磨、石川湖太朗ほか 2022.2.20. 「モンローによろしく」をStreaming+の配信で観た。 Makino Playというマキノノゾミが過去の作品を改めて上演する企画のvol.2。 座・高円寺で上演予定で、自分もチケットも買っていたのだが、出演者の新型コロナウイルス感染?検査?で中止。唯一上演できた初日の映像が配信された。 元はM.O.P.で上演された作品で、西洋風のレトロ感を感じさせるゴージャスな芝居。 配信は気が散りがちな…

文学座「昭和虞美人草」(配信)

作:マキノノゾミ演出:西川信廣出演:植田真介、伊藤安那ほか 2021.3.13.文学座「昭和虞美人草」の文学座アトリエでの公演を、Streaming+のライブ配信で観た。アーカイブ配信あり。 上演時間2時間45分(休憩15分含む)。 原作は夏目漱石の「虞美人草」。 舞台を1970年代初めに移し、ロックに夢中な若者たちが中心の物語に翻案した。 ちなみに私は原作は未読。時代的にも知識として知っているくらい。 ネタバレなしレベルの感想としては、喜劇だった。 だけどなんだかモヤモヤし…

cube 20th presents 音楽劇「魔都夜曲」シアターコクーン

作:マキノノゾミ、演出:河原雅彦、出演:藤木直人、マイコ、小西遼生ほか7/23(日)マチネを観た。最近ライブの一種としての芝居というのがジャンルとしてあるようで、観客のリピート率が高いのが特徴。これも客席はほぼ藤木直人のファン?でそんな空気が流れていた。コクーンシートは普段いかにお互いの遠慮で成り立っているのか痛感した・・・。内容はマキノノゾミが得意な戦前の上海の恋とスパイの物語。とはいえ前半は大味で、最後のトリックに全てが掛かっている話だった。このトリックは見物。こういうの…

劇団青年座「わが兄の弟ー贋作アントン・チェーホフ傳」紀伊國屋ホール

作:マキノノゾミ、演出:宮田慶子、出演:横堀悦夫、大家仁志、石母田史朗ほか4/8(土)マチネを観た。マキノノゾミと青年座の組み合わせはやはり素晴らしい。新作が観られるのは嬉しい。設定以外はほとんど虚構と思われるチェーホフの若い頃と、小説の登場人物を彷彿とさせる周囲の人たちの青春群像。若くて家計を支えるのに必死な20歳頃と、名声を得て疲れている30歳頃と、どちらも一生懸命さがいい。平凡な暮らしが生む平凡な幸せが眩しい。選ばれた者の負う十字架的な表現がとても懐かしく、自分は今どこ…

文学座「再びこの地を踏まず-異説・野口英世物語-」紀伊國屋サザンシアター

作:マキノノゾミ 演出:西川信廣 出演:今井朋彦、瀬戸口郁、鈴木弘秋ほか 2015.11.8.(日)に観た感想。 見所は野口英世の無茶苦茶な性格(大金を借りては使い果たす等)を素材として拾ってきたところ。 周りの人に人格者が多く、大金を野口に投資するのがまたすごい。ちょっとエラすぎる。名言もチラホラ。 演出は端正でそんな明治のたたずまいが引き立つが、もうちょっとメリハリがあるといいかな。 ちょっとエライ人のありがたい話になりかけていた。 でも偉人伝というより成長物語。 それも…

「非常の人 何ぞ非常に〜奇譚 平賀源内と杉田玄白〜」パルコ劇場

作・演出:マキノノゾミ、出演:佐々木蔵之介、岡本健一、篠井英介ほか 7/27(土)夜の回を観た。男5人による渋めの題材の芝居とあって前売りは良くなかったようだが、席はあらかた埋まったようだった。マキノノゾミ色の濃くないオーソドックスな作り。商業演劇で把握した観客の想像力に寄り添い、シーン展開がとても分かりやすい。平賀源内と杉田玄白が友達だったというのはどこまで史実なのか分からないが、天才の孤独を見せる秀作だった。今なぜこの題材を選んだのか興味深い。 篠井らの女役などあり華やか…

劇団青年座「横濱短篇ホテル」紀伊國屋ホール

作:マキノノゾミ 演出:宮田慶子 出演:津田真澄、椿真由美、大家仁志ほか2013.4.28.(日)劇団青年座「横濱短篇ホテル」の昼の回を観た。マキノノゾミの新作。同じホテルを舞台にした7つの短篇で、2人の女性を軸に重なり合う人々を5年おきに描く。一話が短いのであっさりという感想だが、しっとり涙ありの物語だった。主役の女性一人の役がすっかりM.O.P.におけるキムラ緑子なのはご愛嬌。青年座らしい若さの誇張や新劇っぽい節回しは相変わらずだが芝居の出だしの時代がかった調子とは相性が…

劇団M.O.P.「さらば八月のうた」紀伊國屋ホール

作・演出・出演:マキノノゾミ、出演:キムラ緑子、小市慢太郎、奥田達士ほか 8/15(日)昼公演を観た。劇団M.O.P.最終公演。劇団と同じ26年の歴史を終えようとしているラジオの深夜放送を一つの舞台に、戦中、戦後といくつかの場面をつないで、ある歌のドラマを見せる。時代を切り替える手法は最近見たような気がするが、ディケンズかと思うようなつじつま合わせ(謎解き?)は爽快感があった。キーとなる歌は新作したらしいが、古い懐かしい感じながらポジティブなコード進行で、良い曲だと思った。日…

自転車キンクリートSTORE「富士見町アパートメント」Bプログラム『リバウンド』『ポン助先生』座・高円寺1

… 『ポン助先生』作:マキノノゾミ、出演:山路和弘、黄川田将也、西尾まり 演出:鈴木裕美2010.3.12.(金)夜の公演を観た。同じアパートを舞台にした4つの作品を上映する企画のうちの半分。そんなに同じアパート感はしないが面白い人情劇2本だった。『リバウンド』は体型重視のキャスティングによる女3人のコーラスグループの話。ディテールに説得力のある人情話で泣いたり笑ったり。『ポン助先生』はマンガ雑誌の連載の話。どこかで鈴木裕美は色っぽい男をキャスティングするというのを読んだことが…

加藤健一事務所「高き彼物」本多劇場

作:マキノノゾミ、演出:高瀬久男、出演:滝田裕介、占部房子、海宝直人ほか 11/23(月)マチネを観た。理想を掲げた戯曲をコミカルに味付けして、やや大味だが「安心して見せられる芝居」。加藤健一、小泉今日子は教師という役処からか固い芝居だがメリハリが効いている。滝田裕介がコミカルパートを担ってとぼけた味で良かった。ふっと思い出して微笑むような芝居。奥までしっかり作られた装置に圧倒された。

劇団M.O.P.「リボルバー」紀伊國屋ホール

作・演出:マキノノゾミ、出演:キムラ緑子、小市慢太郎、北村有起哉ほか 8/2(日)マチネで観た。なんと明治初期の横浜が舞台という、近代の時代物が得意なマキノノゾミでも一層時代を遡った設定に意表を付かれた。江戸から明治への時代の変化に取り残された人々のドラマ。安定感のあるドラマと達者な役者によるエンターテイメントであるのは期待通り。配役が固定化していてデジャブ感があるのがやや残念だ。客演の北村有起哉もキャラメルボックスの岡田達也もいかにもの役でそれはそれで満足感があるのだけれど…

劇団青年座「赤シャツ」紀伊國屋ホール

作:マキノノゾミ、演出:宮田慶子、出演:今井和子、横堀悦夫、宇宙ほか2008.11.16.(日)劇団青年座「赤シャツ」のマチネ公演を観た。青年座がマキノノゾミ三部作としてこれまでのマキノノゾミ作品を一挙上演する企画の2つ目。2001年の初演は見逃していた。夏目漱石の「坊ちゃん」を「赤シャツ」の側から見た物語。主人公の赤シャツに夏目漱石をだぶらせて、損得と言葉で生きる近代人の代表と見立てた。小説「坊ちゃん」は正直青春物にしても真っ向勝負過ぎる感じで面白みを感じなかったのだが、今…

「恋愛喜劇青猫物語」シアタークリエ

作:マキノノゾミ、演出:山田和也、出演:北村有起哉、黒谷友香、きたろうほか 9/15(祝)マチネを観た。最前列で少し見上げる角度。M.O.Pで再演を見たけど筋の記憶はなく、でも記憶通り照れずにかっこいい芝居だった。マキノノゾミの得意な戦前昭和ロマンに、若い&達者な役者が魅力的なはつらつとした舞台。北村有起哉はコミカルな青年役がほんとにはまる。黒谷友香は生の色気だし、きたろうはそのまんまな雰囲気だし、小須田康人と山下裕子は落陽のスターを演じて味がある。多少ドタバタな演出も若い感…

劇団M.O.P「阿片と拳銃」紀伊國屋ホール

作・演出:マキノノゾミ、出演:キムラ緑子、三上市朗、小市慢太郎ほか 8/17(日)マチネを観た。とてもM.O.Pらしいレトロで格好良い娯楽作品。見ている劇団の高年齢化か、最近老人を演じている舞台をよく見るが、これも一つの場面が老人ホームで無理がない。ほかの30年前の上海(歳を数えると30代のはずだが若者として演じられている)、10年前の浜松との3場面の演じ分けが見事。短い場面転換で化粧も換えているらしい。すごい。 上海のレトロモダンさ、粋な感じに、時局を絡めた壮大な感じがプラ…

[演劇]劇団M.O.P.「エンジェル・アイズ」紀伊國屋ホール

作・演出:マキノノゾミ、出演:キムラ緑子、三上市朗、酒井高陽ほか 9/2(日)マチネを観た。この日は満員。なんとウエスタンな芝居だった。アメリカ西部の田舎町が舞台で、ガンマンで決闘なのだ。けども娯楽作品。前半こそシリアスな緊迫感があったけれど、メタ西部劇で、銃声が嫌いでも楽しかった。かといって軽くもなりすぎず、この辺の匙加減はいつもながら絶妙。ウェスタンがきまる劇団なんてほかにはないですよ。カーテンコールは俳優による謎の演奏。芝居の中の演奏は要もっと練習だと思いますが…。

劇団M.O.P.「ズビズビ。」紀伊國屋ホール

作・演出:マキノノゾミ、出演:キムラ緑子、三上市朗、小市慢太郎ほか 12/2(土)のソワレを観た。短編4本立てで、相互の微妙な関係が絶妙。1本目はどっぷり濃くてこれが続くと重いぞとおびえたけれど、続く2本は軽め。悪くはないけど本が食い足りない。4本目は看板役者が揃って見所十分。役者も本も演出もいいバランスでいい実力の劇団です。楽器はもうちょっと頑張れって感じですが(笑)

劇団M.O.P. 水平線ホテル 紀伊国屋サザンシアター

作・演出:マキノノゾミ、出演:キムラ緑子、三上市朗、小市慢太郎ほか 7/23(土)ソワレに観劇。地震で交通が混乱し、15分押して開演。 ムッソリーニ時代のイタリアの孤島にあるホテルを舞台にした冒険活劇。と書きたくなるようなレトロでかっこいい舞台だった。展開も意表をつくし、登場人物がかっこいい。信念なんてさらっと語ってくれます。そして単純な娯楽物に終わらない意外な結末… ブランクがあったため客が減っていて、実力からするともったいない。人気役者がようやくみんな揃って、すごく華やか…