波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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三谷幸喜 の検索結果:

「スオミの話をしよう」TOHO CINEMAS渋谷

監督・脚本:三谷幸喜出演:長澤まさみ、西島秀俊、坂東彌十郎ほか 2024.9.23.(祝)三谷幸喜が監督の映画「スオミの話をしよう」を見に、同居人とTOHO CINEMAS渋谷へ。 「スオミの話をしよう」ムビチケデジタルカード スオミという女性の失踪を巡るミステリー仕立てのコメディ。警察官の元夫など、夫と元夫5人が集まって、それぞれの知っているスオミが全然違うことに衝撃を受ける話だ。 ミステリーの解決も話のドライブがかかって盛り上がる感じが良かったけど、映画の焦点は長澤まさみ…

「オデッサ」東京芸術劇場プレイハウス

…の一場面 作・演出:三谷幸喜出演:柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也音楽・演奏:荻野清子 2024年1月16日(火)マチネ公演で「オデッサ」を東京芸術劇場プレイハウスに観に行った。(以下ネタバレなしで感想のみ) アメリカのテキサスを舞台に、英語が通じない日本人旅行者と、アメリカの警察官と、通訳の日本人による殺人事件をめぐるミステリー。といってもコメディ。 「言葉が通じない」ことが中心になる話で、日本人同士は薩摩弁(同郷という設定)、アメリカ在住者同士は2人だけの時は日本語の共通語(…

「天保十二年のシェイクスピア」(映像上映)、「堀尾幸男 舞台美術の記憶Ⅰ」PARCO劇場

…い印象。すごいな。 三谷幸喜作品を中心に、野田秀樹作品や、中島みゆきの夜会まで。 どどーっと記憶が出てきて、あれも見た、このラストすごかった、と写真を撮る手が止まらなくなってしまった。 面白かったのが2020年に上演された「大地」の舞台模型。コロナで変更する前のプランの模型があった。これが普通だろうな。ある意味Social Distancing Versionの方が斬新で面白かった。 「大地(初期プラン)」舞台模型 (「堀尾幸男 舞台美術の記憶Ⅰ」より) 「大地(Social…

「笑の大学」PARCO劇場(映像上映)

…音響上映)作・演出:三谷幸喜出演:内野聖陽、瀬戸康史 EPAD Re LIVE THEATER 2023.7.12.(水)PARCO劇場で行われた「EPAD Re LIVE THEATER in PARCO ~時を越える舞台映像の世界~」という企画で「笑の大学」を観た。 演劇作品の映像をPARCO劇場で上映するという企画。多分お試しということを含め、チケット手数料以外は無料だった。今後の東京芸術祭などの上映では料金はどうするんだろうか? EPADというのは演劇等の舞台作品の映…

パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW」PARCO劇場

作:三谷幸喜演出:河原雅彦出演:戸塚純貴、尾上寛之、岡山天音ほか 2022.8.18.(木)夜公演で、パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW」を観た。休憩込み2時間半。 新型コロナウイルス感染で予約していた回がキャンセルになり、チケットを再度取り直して観劇。 「全席指定グッドプライス」といって初めから1000円引きだったので、不入りが見込まれていた回だったのだろうけど、客席は7割くらい? PARCO劇場で近年見たことがない光景で、コロナ禍での興行の厳しさを感じた。 …

「記憶にございません!」(TV)

脚本・演出:三谷幸喜 2021.1.11.数日前にTVで放送された映画「記憶にございません!」を観た。 コメディタッチのハートフル政治ドラマ、ってところ。 三谷作品にしてはいかにも笑いを取りにいくシーンが少なく、1つのシーンも短いので、余計にハートウォーミングな、って感想になった。 主演中井貴一や、秘書官のディーン・フジオカ、小池栄子はとても魅力的に描かれていて、前向きな希望を持てるような映画。 人間ドラマとしては、秘書官たちが味方に変わった理由など、もっと描き込んだら良かっ…

シス・カンパニー「23階の笑い」世田谷パブリックシアター

…モン演出・上演台本:三谷幸喜出演:小手伸也、山崎一、梶原善ほか 2020.12.15.(火)マチネでシス・カンパニー「23階の笑い」を観た。 上演時間110分、休憩なし。 劇場の集客対策のあれこれ 瀬戸康史をフィーチャリングしたこのキャスト、かつ三谷幸喜演出で当然即完売のはずだったのだろうが、コロナ感染不安が広がる中での公演になった。 eplusがモニター募集(無料招待と思われる)をしていたのでガラガラなのかと心配していたが、そのおかげか世田谷パブリックシアターは9割くらいの…

「大地(Social Distancing Version)」PARCO劇場

作・演出:三谷幸喜出演:大泉洋、山本耕史、浅野和之ほか 2020.7.7.「大地(Social Distancing Version)」13:00開演の部を観た。 新型コロナウイルス対策で厳戒態勢 PARCO劇場の改装こけら落としシリーズ。COVID-19による劇場休止の後、初の公演となった。 ウイルス対策で厳戒態勢。入場する際には、靴底消毒、体温測定、アルコールで手を消毒の順に進んでいく。 ロビーでの物販もパンフレットとペットボトルのみで、キャッシュレス推奨。 公演チラシも…

12人の優しい日本人を読む会「12人の優しい日本人」(配信)

作:三谷幸喜演出:冨坂友出演:相島一之、西村まさ彦、阿南健治ほか 東京サンシャインボーイズのメンバーが「12人の優しい日本人」の読み合わせ 2020.5.6.に新型コロナウイルス(COVID-19)で演劇ができない状況の中で生配信された「12人の優しい日本人」のZoomを使った読み合わせ。 近藤芳正の呼びかけで東京サンシャインボーイズのメンバーが参加して、オリジナルに近いキャスト陣になった。プラス吉田羊など。三谷幸喜も最初のコメントとプラスαで参加。 役者全員と三谷幸喜、冨坂…

「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」世田谷パブリックシアター

…うです) 作・演出:三谷幸喜出演:柿澤勇人、佐藤二朗、広瀬アリス、横田栄司ほか音楽・演奏:荻野清子 2019.9.28.(土)「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」のマチネをかたつむりと観た。世田谷パブリックシアターは一番遠い席だと3階席まであるので、S席9,800円にした。立見も出る盛況。 シャーロック・ホームズのファンである三谷幸喜による、若きシャーロック・ホームズが探偵を始める頃の物語。 ネタバレは避けるべき話なので、当たり障りなく書くと、「シャーロック・ホームズは〇〇…

六月大歌舞伎 夜の部「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち」歌舞伎座

…なもと太郎作・演出:三谷幸喜出演:松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助ほか 歌舞伎座の六月大歌舞伎、夜の部は三谷かぶき「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち」。2019.6.4.(火)に観た。3階A席3列目。花道はスッポンがギリギリ見えて、見えないストレスは全くなし。平日16:30開演だが、満席だった。休憩を2回挟んで、20:20頃終演。食事休憩になる30分休憩が17:30頃からで、いつものことながら早い。 演劇界 2019年 8月号 内容は、江戸時代に嵐で難…

シス・カンパニー「日本の歴史」世田谷パブリックシアター

作・演出:三谷幸喜音楽:荻野清子出演:シルビア・グラブ、香取慎吾、新納慎也ほか 2018.12.13. シス・カンパニー「日本の歴史」を観劇。 当日券で1階補助席を確保できたので観劇した。世田谷パブリックシアターは1階席最後列でも近くて見やすかった。 チケット入手は難度高く、複数回の追加発売でも当日券でもなかなか取れず、この日の前日に電話でようやく当日券を入手。この日の当日券予約は10人。ほかにキャンセル待ちが数十人かな? 去年の「子供の事情」は見られなかったし、時間か金か余…

「虹のかけら〜もうひとりのジュディ〜」スパイラルホール

作・構成:三谷幸喜 出演:戸田恵子 音楽監督:荻野清子2018.5.26.(土)ソワレを観た。戸田恵子還暦記念で、歌と芝居を組み合わせたショー。 ジュディ・ガーランドというオズの魔法使いのドロシー役の大女優の生涯を題材にしている。 まだ公演があるのでネタバレはやめておきます。 ググれば分かる範囲で言うと、このジュディって人の人生すごく可哀想で、それでこういう話になったのかなと。 歌は10曲。すごくシーンを伝える、いかにも役者の歌だと思った。 歌の力で華やかな明るいステージだっ…

「江戸は燃えているか Touch and Go」新橋演舞場

作・演出:三谷幸喜、出演:中村獅童、松岡昌宏、藤本隆宏ほかパルコプロダクション3/19(月)13時開演の部を観た。ここは平日昼でも休日と変わらない。35分だったかの休憩が1時間強過ぎに入るので、お食事は可能。だがお昼には遅くないだろうか・・・。中身は幕末の勝海舟と西郷隆盛の江戸城明け渡し会談に題材を取ったドタバタ喜劇。勢いで笑って、なにも残らないという三谷幸喜の理想通りの芝居。それはそれで私は少しさびしいのだが。3階席からはそっくりさん設定の二人はなかなか見分けが付かず、そし…

パルコ・ミュージカル・ステージ KOKI MITANI'S SHOW GIRL「ショーガール」Vol.2 EXシアター六本木

…・作詞・構成・演出:三谷幸喜作曲・編曲:荻野清子出演:川平慈英、シルビア・グラブ、新納慎也2018.1.13.(土)15時開演の三谷幸喜の「ショーガール」を観た感想。前半はコメディタッチのミュージカル、後半は歌と踊りのショーの2部構成。パルコが改装中なので外の劇場になったらしい。赤坂BLITZみたいな感じの大きなライブハウス。行ったB1Fは要するに2階だった。前半の物語がどうでもいい感じなのは前回と同じで、後半のショーが見どころ。高音でしっかり歌い続けるのはすごい。バラードが…

PARCO Production「不信 〜彼女が嘘をつく理由」東京芸術劇場シアターイースト

作・演出:三谷幸喜、出演:段田安則、優香、栗原英雄、戸田恵子4/23(日)マチネを観た。長辺の中央に舞台があり、客席との距離はかなり近い。舞台から2列目の真ん中あたりの席だったこともあり、正面を向いた芝居が多用されていたのが、自分に向けられているようで、ドキドキした。内容はコメディタッチのサスペンス。優香演じるちょっと困った人が本当にイヤな女で、ハラハラした。女は両方、男も少しずつ困った人なので、どの人が一番嫌いかは人によるかもしれない。芝居としては近くでいい役者が観られて満…

シス・カンパニー「エノケソ一代記」世田谷パブリックシアター

作・演出・出演:三谷幸喜、出演:市川猿之助、吉田羊、浅野和之ほか12/17(土)マチネを観た。戦後の喜劇王エノケンの偽者一座の物語。市川猿之助が素晴らしい。エノケンの歌がたくさん盛り込まれていて、エノケンの芸を追体験するという側面もある芝居なのだが、すんなりと演じて見事。足の運びがTVドラマで観た若いころの中村勘三郎を彷彿とさせて、歌舞伎の鍛錬というものなのだろう。偽者だとバレて開き直る一座の人々の芝居がかった感じも良かった。三谷幸喜が古川口ッパ(くちっぱと読む)役で出演。見…

「ギャラクシー街道」TOHO CINEMAS日本橋

…8:50の回を観た。三谷幸喜監督。香取慎吾ら豪華配役にもかかわらず、興行的には失敗だったことは、客席の入りで明らか。SFアニメ的な作りで、さびれたハンバーガーショップが舞台というところで、いろいろな作品の引用があるのだろうが、ウルトラマンの設定(明らか)とかちょっと銀河鉄道999に似てる通路位しか分からなかった。地味なエピソードをつないで、ほのぼのとおかしい。家族愛に満ちてたりもする。この映画をお金と時間を掛けて映画館で観るのは相当に優雅だなと思ったらそれは自分だった。「やっ…

劇団ヴォードヴィルショー「田茂神家の一族」紀伊國屋サザンシアター

作:三谷幸喜、演出:山田和也、出演:伊東四朗、角野卓造、佐藤B作ほか 3/22(日)昼の回をかたつむりと観た。村長選挙の立会演説会の一幕物で、二転三転の後に何も残らない(褒め言葉)三谷幸喜らしい喜劇。園田容子の音楽がミュージカルの主題歌のように繰り返して、明るく軽いテンポを付けた。若い人はわざとらしいが、ベテランは安定感抜群。客演の伊東四朗、角野卓造と並べて、スターシステムのよう。軽くさらっと流した感じがこの劇団にとっては良かったかな。万人向けに見やすい芝居だと思います。

Parco Production「紫式部ダイアリー」Parco劇場

作・演出:三谷幸喜、出演:斉藤由貴、長澤まさみ 11/24(祝)昼の部を観た。2日続けて三谷作品になったがこの日はシリアス系。女の戦いを書きたかったとどこかで語っていた通り、紫式部と清少納言のバトルだった。場所はホテルのバー。あからさまなバトルになること自体が嘘っぽいと感じた。もっと陰険に、もしくは、もっと煮詰まらないとバトルにはならないと思うが。その起点のぎこちなさが演出に反映していた気がします。いい台詞もあって悪くはないんだが。長澤まさみ演じる紫式部が女に確実に嫌われるタ…

伊東四朗生誕?!77周年記念「吉良ですが、なにか?」本多劇場

作:三谷幸喜、演出・出演:ラサール石井、出演:伊東四朗、戸田恵子、阿南健治ほか 11/23(日)昼の部を当日券で観た。前売りは秒速で売切れだったが、この日の当日券は、開演1時間前の販売開始時までに並んだ人は20人位。無事入手できた。初めは討ち入り前夜の時代劇の予定だったらしいが、井上ひさしがすでに書いていたとかで、刃傷直後の病院が舞台の現代劇だった。シンプルな作りで、出演者に委ねたいかにも喜劇の構成に対し、若手も含めて役者がよく応じていた。笑いと緊張感のバランスも良く、最後は…

PARCO Production「『君となら』Nobody Else But you」パルコ劇場

作・演出:三谷幸喜、出演:竹内結子、草刈正雄、イモトアヤコほか 9/14(日)13時の回を観た。異なる役者陣で多分3度目の上演で、初演は1990年代。強迫観念のように笑いが詰め込まれたいかにも初期三谷作品だった。嘘が嘘を呼び大混乱…というドタバタコメディーなのだが、正直この主人公はイタすぎる。これはなにか病名が付くでしょ。イモトアヤコは好演。目立つ眉毛でもなく別人でもなく、子供な感じになっていた。(子供っていう年齢の役でもないんだが)

パルコ・ミュージック・ステージ「ショーガール」パルコ劇場

作・演出:三谷幸喜出演:川平慈英、シルビア・グラブ音楽:荻野清子「ショーガール」2014.8.24.(日)17時の回の感想。同時期に上演される「君となら」の後の時間を使って、平日なら22時から1時間上演されたミュージックショー。とはいえ、両方ともチケットはさっさと売れてしまったので、同じ日に続けては観られなかった。「ショーガール」は木の実ナナと細川俊之がパルコで長い間上演してきたシリーズ。そのバタくさいイメージで客席に入ると懐かしい感じの日本家屋のセットにビックリする。「君と…

シス・カンパニー「抜目のない未亡人」新国立劇場中劇場

…ニ 上演台本・演出:三谷幸喜 出演:大竹しのぶ、八嶋智人、峯村リエほか 7/5(土)夜の回を観た。古い話?を三谷幸喜が仕立て直したようだ。ベタな話だけど、周到でてんこ盛りな喜劇の物語で面白かった。配役もベタベタ。八嶋智人はやっぱりお調子者がよく似合う。というようにいかにもな配役で、これも盛り上がって良かった。生演奏もありで、海辺のリゾートをよく醸し出していた。国ごとのステレオタイプはご愛嬌。ステレオタイプとして表現されていたイギリス人が、日本人に近いかな。言われたらがんばって…

「酒と涙とジキルとハイド」東京芸術劇場プレイハウス

作・演出:三谷幸喜、出演:片岡愛之助、藤井隆、優香ほか 4/29(祝)昼の回を観た。ジキルとハイドが原作らしいがどこまで元の話なのかは知らないので分からない。ドタバタ喜劇。楽しかったのだが、ホリプロ主催のキャスティング先行のシリーズはなにか食い足りない。片岡愛之助は動きが大きくて意外とミュージカル俳優のようなたたずまい。藤井隆は達者。優香も普通に役者だった。役のおいしさもあって迫田孝也が良かった。ミュージシャンの生音楽で、ドタバタ喜劇としては良い舞台なのだけど、私が三谷幸喜に…

シス・カンパニー「声」スパイラルホール

…ン・コクトー、演出:三谷幸喜、出演:鈴木京香 12/22(日)昼の回を観た。鈴木京香の一人芝居。よく一人芝居に無理を感じるのは物語の展開を説明しようとするからなのだろう。この芝居には一切感じなかった。ひたすら電話の向こうの元恋人に向かって話し続ける、リアルタイムで1時間の長電話。見栄や駆け引きも垣間見えて、それでも戻っては来ない元恋人への未練たらたらの最後の電話。鈴木京香はどこか洋物っぽい匂いを持つ人で、明示されてないけどだいぶ前のフランスで、一人では生きていけない女を好演。…

「清須会議」ユナイテッド・シネマとしまえん

…つむりと観に行った。三谷幸喜作・監督作品。本能寺の変の後、織田家の主導権を決める会議で秀吉が幼い三法師を抱きかかえて上座に座わったという有名な歴史上の場面を描く。合戦のシーンはないがしっかり時代劇。という点では大河ドラマが近いかな。(そういえば「新選組!」は合戦はないけど陰惨な殺し合いだった。)交渉=調略がメインなのは特に目新しい点ではない。しかし交渉は鮮やかで、教材に使いたいくらい。2時間半が気にならない軽く楽しい映画です。大泉洋、小日向文世のうまさが光った。 客の入りは1…

「ロスト・イン・ヨンカーズ」PARCO劇場

…ン、上演台本・演出:三谷幸喜、出演:中谷美紀、浅利陽介、入江甚儀ほか 10/14(祝)夜の回を観た。パルコ劇場40周年記念公演で、三谷幸喜によるニール・サイモン作品の上演。三谷幸喜はニール・サイモン好きを公言しているので、ぴったりはまったシチュエーション・コメディー、かと思いきや、家族の人間ドラマだった。何故このチョイス。軽いタッチで家族の相克を描く。終わりの辺りの展開に作家の包容力を感じた。温かい終わり方とか場面が居間だけなこととかに三谷作品への影響が見て取れる。パルコ企画…

シス・カンパニー「ドレッサー」世田谷パブリックシアター

…・ハーウッド、演出:三谷幸喜、出演:橋爪功、大泉洋、秋山菜津子ほか 7/13(土)夜の回を観た。三谷幸喜が演出のみをする企画の第2弾。タイトルの「ドレッサー」が衣装係のことというのは観るまで分からなかった。バックステージ物(楽屋と舞台袖でシーンは展開する)で、三谷本人が言うように「ショウ・マスト・ゴー・オン」への影響がはっきり。梶原善の使い方が尚更既視感を出している。今回は台本は変えなかったようだが内容的にもすっかり三谷ワールドだった。笑ってしんみりして。冒頭のいかにも翻訳口…

「おのれナポレオン」東京芸術劇場プレイハウス

作・演出:三谷幸喜、出演:野田秀樹、天海祐希、山本耕史ほか2013.4.21.(日)昼の回を観た感想。2階LB列1番はサイドの一番前で、今回の縦長の舞台の作り(写真はロビー展示のジオラマ)では見切れもなく、近くて良かった。立見を含め当日券あり。話はナポレオン・ボナパルトの死因に関するミステリー。悪ふざけかと思いきや意外にシリアスだった。野田秀樹ほか俳優の印象とぴったりあった当て書きで、それぞれが強い磁場を作っていた。いつもの三谷作品とは違う(もちろん野田作品とも違う)空気が流…