演劇
三谷幸喜作・演出「オデッサ」を東京芸術劇場プレイハウスで観た感想です。アメリカのテキサスを舞台に、英語が通じない日本人と通訳・警官による言葉をめぐるミステリー劇。軽くて面白くて楽しい舞台だった。
2023年11月「百物語 阿部定事件予審調書」のアンコール上演を亀戸文化センター カメリアホールで観た感想。スキャンダラスな事件の調書を淡々と読んでいく。魔物に取りつかれたような怖さがあった。
「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo~時を越える舞台映像の世界~」という企画で、マームとジプシー「cocoon」の2022年上演の映像を見た感想。演劇だから表現できる沖縄戦の地獄。
『KOTATSU』の2023年シアタートラムでの上演を見た感想。パスカル・ランベール作・演出、平田オリザ共同演出。青年団の俳優に当て書きした脚本で、日本社会を描いた作品だった。
NODA・MAP「兎、波を走る」を東京芸術劇場プレイハウスで見た感想。中心となる題材のネタバレはなしで書く。今回は比較的ストレートに本題を扱った作品だった。
「EPAD Re LIVE THEATER in PARCO ~時を越える舞台映像の世界~」という企画で「天保十二年のシェイクスピア」の映像を観た。「堀尾幸男 舞台美術の記憶Ⅰ」を同時開催。
「EPAD Re LIVE THEATER in PARCO ~時を越える舞台映像の世界~」という企画で2023年版の「笑の大学」の映像を観た。無料。等身大の映像で、舞台を見たような感覚だった。
劇団維新派『トワイライト』を国際交流基金"STAGE BEYOND BORDERS"の無料配信と、劇場での映像上映で見た。奈良県・曽爾村の山に囲まれた野外で上演された作品。
カンパニーデラシネラ『TOGE』を国際交流基金"STAGE BEYOND BORDERS"の無料配信で見た。小野寺修二演出、海外の俳優を招いて制作した女性5人による無言劇。
鈴木忠志演出『エレクトラ』を国際交流基金"STAGE BEYOND BORDERS"の無料配信で見た。劇団SCOTとインドネシアの俳優による国際共同制作作品。ギリシャ悲劇の濃さと新しい視点が刺激的だった。
「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」の感想です。マキノノゾミ上演台本・演出、加藤シゲアキ主演。「シラノ・ド・ベルジュラック」が生まれる場面を描くドタバタコメディ。
「巌流島」を配信で見た。横浜流星が演じる宮本武蔵と、中村隼人が演じる佐々木小次郎の決闘に至るまでを、新しい設定・解釈で描く。殺陣を見せるエンターテイメントとして見応えがあった。
うさぎストライプ『みんなしねばいいのにII』を国際交流基金"STAGE BEYOND BORDERS"の無料配信で見た。ずっと終わらずに惨事になっているハロウィーンが舞台のホラーコメディー。母の思いがせつなかった。
unrato『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』を国際交流基金"STAGE BEYOND BORDERS"/EPADの無料配信で見た。清水邦夫作の有名な作品。『かもめ』『三人姉妹』『マクベス』などのセリフを語るのも魅力的だった。
さいたまゴールド・シアター『薄い桃色のかたまり』を国際交流基金"STAGE BEYOND BORDERS"/EPADの無料配信で見た。彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督だった蜷川幸雄が一般の高齢者で結成した劇団の公演。
「東京キャラバン the 2nd」を公開プレビューで見た。東京キャラバンは元々2020年東京オリンピックの関連企画で、今回が締めくくり。古典芸能・地域の伝統芸能や現代パフォーマンスなどジャンルを問わない「文化混流」を目指すパフォーマンスを見せた。
白石加代子『百物語』のアンコール公演第四弾をTHEATRE1010で見た。宮部みゆき「小袖の手」と朱川湊人「栞の恋」の2作品。怖い話というより、ヒヤっとしたものが走る、せつない話だった。
Port B『東京/オリンピック』を国際交流基金"STAGE BEYOND BORDERS"/EPADの無料配信で見た。東京オリンピック誘致をしていた2007年11月に上演されたバスツアー的なパフォーマンスの一部の映像。
野外劇『嵐が丘』の千秋楽を当日券で観た。東京芸術祭恒例の、池袋西口公園野外劇場(GLOBAL RING THEATRE)でチケット代500円というある意味演劇お試し企画。野外の円形劇場がまさに荒野に感じられた。
SPACー静岡県舞台芸術センター『夢と錯乱』を東京芸術劇場シアターイーストで観た。トラークルという詩人の詩の言葉を美加理の一人舞台で語り、演じる。のたうち回り苦しむ詩人の言葉と姿には強く引きずりこむ力があった。
パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW」をPARCO劇場で見た。三谷幸喜作、河原雅彦演出。吸血鬼のホラーコメディで、にぎやかで若い作品だが、意外と物語がメインでじわじわ怖かった。
新国立劇場の演劇公演『あーぶくたった、にいたった』を配信で観た。2021年12月15日の公演を収録したもの。短めのシーン全10場が積み重ねられ、別役実作品の構造が見えやすい作品だと感じた。
「富士見町アパートメント2022」を俳優座劇場で見た。赤堀雅秋作「海へ」とマキノノゾミ作「フーちゃんのこと」の2作品。演出は鈴木裕美。出演は、中村雅俊、半海一晃、アキラ100%ほか。時代の変化を感じる舞台だった。
大竹しのぶ主演の「ピアフ」を見た。エディット・ピアフの人生を描く芝居で、主にピアフがステージで歌うシーンが同じくらいの比重を持つ音楽劇。大竹しのぶがまさにピアフとして歌い生きる圧倒的な存在感だった。
マキノノゾミが過去の作品を改めて上演するMakino Play vol.2「モンローによろしく」を配信で見た。1941年から1950年頃を舞台に、赤狩り(レッドパージ)のハリウッドを描く。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館のYouTubeで無料公開されている「リーディング新派 in エンパク 『十三夜』」を見た。2021年度秋季企画展の関連公演として上演されたもの。樋口一葉「十三夜」の風情のある情景が浮かぶ。
座・高円寺で毎年上演されているピアノと物語「アメリカン・ラプソディ」を見た。男女の俳優の朗読劇+ピアノ演奏と歌で、ジョージ・ガーシュインの作品と人生をたどる。ジャズっぽいおしゃれなメロディのピアノをたっぷり聞いた。
チェルフィッチュ「三月の5日間」のリクリエーションを配信で観た。作・演出は岡田利規。国際交流基金の"STAGE BEYOND BORDERS"というプロジェクト内で、2022年3月31日まで無料配信されている。
国際交流基金のプロジェクト"STAGE BEYOND BORDERS"で、SPACの「グリム童話~本物のフィアンセ~」を無料配信で観た。舞台から作った映像作品。ストップモーションの静止の美しさが目を引いた。
NODA・MAP「フェイクスピア」を東京芸術劇場プレイハウスで見た。題材のネタバレなしで、感想だけを記録する。作・演出は野田秀樹、出演は高橋一生、橋爪功、白石佳代子ほか。