原作:ウィリアム・シェイクスピア
翻案・演出:三谷幸喜
出演:大泉洋、宮沢りえ、山崎一ほか
2025.6.6.(金)マチネでシス・カンパニー「昭和から騒ぎ」を観た。会場は世田谷パブリックシアター。上演時間1時間45分。
前売券は優先予約から全く取れず、会場での当日抽選に参加した。倍率は3倍弱。この日の当日券は3F立見30席+指定席7席(だったと思う)で、この7席しかない券を引き当てた。しかもまさかの前から5列目。何年(or十数年)に一度こういう運が巡ってくる。おまけに舞台前方での芝居が多く、スズナリ(小劇場)かと思うほど俳優が目の前だった。
作品はシェイクスピアの「から騒ぎ」を昭和25年(?)の鎌倉に舞台を移した翻案。カーテンコールで大泉洋が言っていたが、後に何も残らないドタバタ喜劇で、ビックリするくらい「東京サンシャインボーイズみたい……」という感想だった。解決策のつもりでとんでもないアイディアを次々と実行して爆笑、という筋立ても、登場人物が入れ替わり立ち代わり登場するシチュエーションコメディというところも。同じ場所での人の出入りにしたのは今回の演出なのかな?
「から騒ぎ」を見るのは初めてでどこまで原作のセリフなのかは分からないが、「夏の夜の夢」みたいな台詞もあったし、結構元のまま使っているのではないかと思われる。
そういう意味で「バタ臭い」というか芝居がかって不自然なセリフがかなりあるのだが、それをすんなり消化させたのがとにかく凄かった。旅芸人の一座だし、いつも誰かが騙すための小芝居をしているし、そうじゃない人は恋の魔法?に落ちているし、劇中でみんなひたすら演技をしているという話。おかげで芝居がかったハイテンションの演技を自然に楽しめた。
俳優陣もとても達者。特に大泉洋と宮沢リエの主役二人が、ものすごい勢いでまくしたてる序盤から、恋マジックにかかっている後半まで、変幻ぶりがすごかった。脇も個性を生かした芝居で良かった。やっぱり当て書きもあったのかな?