波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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劇団八時半「完璧な冬の日」こまばアゴラ劇場

作・演出・出演:鈴江俊郎、出演:葛西健一、長沼久美子
3/18(土)のマチネを観た。空港新設の反対運動の話、だけれども、小さな閉じたグループの話として、しんしんと切実に伝わってきた。周囲と異なるものへの許容度の低さの話でもあるけれど。コミットメントが高い集団にほど、つい全てを求めてしまう。逆に自分の社会的存在意義を求めて集団にいるのかもしれないし。居心地の良い集団は、外に対して行き止まっていて、そのまま続くことはないんだろうなぁとふと身を振り返った。
同時に、どうしてもこの劇団の話のような気がして、そして実際の反対の意思表明のような気がして、身構えながら見てました。でも後味はしんと深く良かったです。