作・演出:三谷幸喜
出演:柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也
音楽・演奏:荻野清子
2024年1月16日(火)マチネ公演で「オデッサ」を東京芸術劇場プレイハウスに観に行った。(以下ネタバレなしで感想のみ)
アメリカのテキサスを舞台に、英語が通じない日本人旅行者と、アメリカの警察官と、通訳の日本人による殺人事件をめぐるミステリー。といってもコメディ。
「言葉が通じない」ことが中心になる話で、日本人同士は薩摩弁(同郷という設定)、アメリカ在住者同士は2人だけの時は日本語の共通語(本当は英語)、3人いる時には英語で会話をする。これがスムーズで、どの設定か迷うシーンがないのがすごい。
英語のときには正面の後方スクリーンに字幕が出る。字幕といっても遊び心満載。問題まで出た。
ビジュアルイメージはミステリーの雰囲気満載だが、なんかアルマジロもいるし、ストーリーはいきなり荒唐無稽な展開で、軽く楽しい舞台だった。
面白くて後に残らないという三谷幸喜の理想を突き詰めたような舞台だと思う。ビールでいうならドライ系の軽くてキレのいい舞台。
どっかんどっかん笑わせるわけではないが面白くてひたすら楽しかった。上演時間1時間45分、間延びするところがない。途中まででもあっさりとした軽い舞台として魅力的だと思う。そこからこう来るか~という展開も。
ちなみに、今回S席にしてみたのだがやっぱり2階席で表情は見えない。(こうして自分はサイドシート専門な人になったのだろう) もっと細分化してはどうだろうか?