波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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初春歌舞伎公演 Bプロ「日本むかし話」新橋演舞場

脚本:宮沢章夫、演出:宮本亜門、出演:市川海老蔵市川右團次中村獅童ほか
1/6(土)夜の部。新作歌舞伎の作・演出に惹かれて観に行った。おとぎ話の浦島太郎、桃太郎、花咲爺さん、一寸法師かぐや姫を織り込んでまとめた物語。明るく華やかな演出で、子どもにも楽しく観られると思われる。脱力系の演出の部分と鮮やかな立ち回りのテンポもいい。ふんだんに踊りが入るのが歌舞伎っぽさを増していていた。初めて宙乗りを観たが、滞空時間が長いのと上下動が結構あってすごいものだった。脚本はちょっと理屈っぽいが、昔話は滅びゆく者についての話という捉え方は説得力があった。家族向け歌舞伎として部分的にでも再演していってもらえるといいと思う。