2018年9月16日(日)今回はトラブルなくリアルタイムでインターネットでライブ中継された。1時間強。高知県立美術館の中庭というオープンスペースで、晴れていて日が暮れていく絶好の時間。今回のリーディングアーティストは木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一、演出は北尾亘だった。初めの出演者紹介と思しきのど自慢から場面一転し、太鼓や雅楽、踊りとしてのカポエイラ、よさこいなどをバックに、物語が展開する。それぞれの見せ場が少し短くて食い足りない感はあるが、物語と踊りが合わさって、すごくせつなく「祭り」を感じる舞台だった。生の記憶と、喪失の物語と鎮魂。劇中の歌もうまいし、振り付けも絶妙。高知に元になる話があるのかは分からないが、普遍的な「祭り」はこういうものだろうと思った。