波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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劇団山の手事情社「傾城反魂香」アサヒ・アートスクエア

構成・演出:安田雅弘、原作:近松門左衛門、出演:山本芳郎、植田麻里絵、山口笑美ほか
12/4(日)に観た。浄瑠璃の原作をまるごとぎゅっと1時間30分に絞り込んだ作品。独特の動きが様式美になっていて、題材との相性もいい。プロジェクションと合わさって、和の美をよく醸し出していた。海外の演劇祭で評価されたというのはよく分かる。話は近松っぽい義理と人情の話で、いいシーンがたくさんある。近江絵のシーンが好き。ただ、主人公の遊女がいなくなった跡を埋めるようなラストは、少し薄情に感じてしまった。きっと義理を立てたハッピーエンドなんだろうが…。
会場は例のよく目立つビル。浅草からはスカイツリーがよく見えました。