構成・演出:安田雅弘、出演:倉品淳子、斉木和洋、岩淵吉能ほか
12/10(土)夜に観た。道成寺という話のバリエーションを並べることで、話のエッセンスを浮き彫りにしようとした作品。題材は歌舞伎の京鹿子娘道成寺、郡虎彦「道成寺」「清姫」、文楽の日高川入相花王と今昔物語集。結構いろいろ違うもので、私は今昔物語集のシーンが面白かった。男に裏切られた女の悲しみ、だったり、執念深い女の怖さ、だったり、見る人によって共感するところが違うのがこの話の長く愛されている理由だろう。構成は変わっているけれども芝居はわりとオーソドックス。道成寺入門としてはなかなか良かった。でも外国に持っていくにはもう一ひねりの抽象化がいるんではないだろうか。道成寺知らないだろうし。