「キレイ―神様と待ち合わせした女-」
Bunkamura30周年記念/シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画
作・演出:松尾スズキ
音楽:伊藤ヨタロウ
出演:生田絵梨花、神木隆之介、小池徹平ほか
2019.12.5.(木)マチネで観た。13:30開演、休憩15分があって、17:10終演。
「キレイ」を観るのは1.5回目。前回は立見で見て途中で貧血を起こしたので、ちゃんと見たくてリベンジした。おかげで、遠い記憶が少しずつ蘇るという、まるで舞台の上で起きていることの二重映しのような経験になった。
未来?の民族紛争で戦争中の日本が舞台で、大豆製の兵士が戦う。先見性がありそうな人造人間の話や戦争ビジネスの話が物語の一つの柱で、誘拐と監禁の話がもう一つの柱。
重苦しく禍々しい空気が舞台を包んでいる。笑いがあって、見ていて辛くはないけど、ちょっとコワい。
感想としては、しっかりミュージカルだった。リピートされるフレーズはないが、帰りにテーマ曲?を口ずさむ。歌も多いし、概ねしっかり歌える配役。
主役カップルx2組のみずみずしさが良かった。特に生田絵梨花が魅力的。小池徹平がとても気になる存在感を出していた。
阿部サダヲ、皆川猿時ら大人計画の俳優が、重要な役を固める。大河ドラマで(神木隆之介もいだてんで一緒だ!)すっかり全国区になっちゃって。というかすっかり安定感が出てうまくなった。
「私は『キレイ』」というラストはもちろん明るい希望なのだが、今回はそうまとめてしまってはいけない気がした。ケガレとミソギを繰り返して生きていく。
席は2階BR列のコクーンシート。見切れるのは分かっているが、上手側での芝居が多く、イメージとして1/3くらいは見えなかった。BL列の方が見えるだろうなあ。もう売り切れだが。立見も当日券もしっかり入っていた。
2019/2020版の戯曲のリンクを貼っておきます。
キレイ 神様と待ち合わせした女[2019/2020] [ 松尾 スズキ ]
前回の公演の記事はこちら。
過去の公演の歴史
・2000年
・2005年
・2014年【本】