波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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[ミュージカル]パルコプロデュース「キャバレー」青山劇場

台本:ジョー・マステロフ、作曲:ジョン・カンダー、作詞:フレッド・エブ、演出:松尾スズキ、出演:松雪泰子阿部サダヲ森山未來ほか
10/13(土)夜の部をかなえちゃんと観た。なんと「キャバレー」そのもの。のっけから有名なテーマ曲で(当たり前なんだが)驚いた。日本語台本で若干いじってはあるけれども、「キャバレー」なだけに正統派演出といえるだろう。ケバくてエロくて爛熟し頽廃した世界。いつまでも続くと思っていただろうにね。
ミュージカルらしく2幕になっていて3時間。驚いたのは、クライマックスといえるナチスの勝利を確信させるシーンまで1幕に収めたこと。だってこれで話はほぼ終わりでは?と思っていたら、2幕では駄目になっていく姿をじっくりと見せた。暗闇の幕切れが重く印象的だった。この間多分たったの10数年。本人が結末を引き受けたはずだと思うと戦慄が走る。駄目になっていく時はあっという間。なにができるのだろう?
松雪泰子を初めとしてスタイル抜群のキャバレーの女たちと、華やかなショーのシーンも多くて絢爛な舞台。歌もしっかりしていたし。S席12000円は一般論として高いと思うけど、当日券取る甲斐ありです。満足!