波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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青年団「砂と兵隊」こまばアゴラ劇場

作・演出:平田オリザ、出演:山内健司、ひらたよーこ、志賀廣太郎ほか
11/26(土)のマチネを観た。近所の大学では駒場祭、喧騒を抜けてアゴラ劇場に入ると舞台一杯の砂。砂漠を進む軍の小隊と民間人の話だった。ずばりイラク戦争を思い起こさせる。軍の小隊の中ではいつもの青年団通り無駄話だが、南島俘虜記と異なるのは、武器を持っていて、他者との交点では武器が持たらす緊迫感があり、そしてすぐに戦場になりうる場所だということ。緊迫感と弛緩感が印象的なシーンがあって、大きなコントラストをなしていた。ひらたよーこかっこいい。ほかも役者がうまくなったような、もしくは良さが出たような感じで、物語劇としても良かった。
今回は「続く行軍」がテーマのようで、本編の前後も歩いてました。アゴラ狭いとはいえ繰り返しの匍匐前進はきついと思います。一面砂だし。客席も乾燥するし砂ぼこり舞うし、おとなしく飴やマスクを受け取っておきましょう。