波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」東京芸術劇場小ホール1

作・演出・出演:野田秀樹、出演:中村勘三郎太田緑ロランス
9/19(日)昼の公演を観た。娘役はダブルキャストで見た目は随分印象の違う二人のうち、ハーフっぽい人の方だった。
父が中村勘三郎、母が野田秀樹、娘役、そしてピナ・バウシュという犬(どういう意図で名前を付けたのか不明だった)の家族の芝居。心配したほど内輪受けな感じはなく、けれどやっぱり俳優の力勝負な芝居で、手抜きない勝負感がとても楽しめた。どこまでアドリブなのか、たとえ脚本に書いてあってもその回で随分印象が違うんじゃないかと思われ、他の回を確認したくなる。しかも娘の芝居も違うだろうし。脚本はベースとしてしっかりあるが、今回の重きは脚本ではない感じ。過去作品からの転用も目立つし、最後は台詞としてもうひとひねりあってしかるべきだろう。1ヶ月あんな動きをして、それなりに年配な二人の体が大丈夫なのか心配ですってくらいのすごさでした。