波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「レミング〜世界の涯まで連れてって〜」PARCO劇場

寺山修司没後30年/パルコ劇場40周年記念公演
作:寺山修司、演出:松本雄吉、出演:八嶋智人松重豊片桐仁ほか
5/2(木)昼の回をかたつむりと観た。しっかり維新派のヂャンヂャン☆オペラだった。標準語だが。台詞らしい台詞と筋は寺山修司の原作にあるのだろう。上演台本は松本雄吉と天野天街。ヂャンヂャン☆オペラより筋と台詞があるので分かりやすく、かつリズムに乗ってイメージがふくらむ。4人の主要な役者の他に、達者な役者がいて目を引いた。維新派の役者?大人っぽくていつものイメージと違って驚き。どこまでが原作か分からないが、虚構の連鎖のみが現実であるというテーマはとても現代的で、この後に80年代だとすると、多くの芝居で世界の終わりが予定されている時代は明るくて楽だったろうと思われた。世界は泥沼のまま終わらないと気付いてから新しい夢を見られずにいる。