波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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赤坂大歌舞伎「操り三番叟」「お染の七役」赤坂ACTシアター

9/12(土)16:30の公演を観た。2階A席。数日前に思い立って予約した。S席はまだ余裕があるよう。踊りの演目の「操り三番叟」は中村勘九郎の身体能力の高さが期待通り。滞空時間の長さをうまく見せていた。操り人形の糸がもつれたり、分かりやすく楽しかった。「お染の七役」は中村七之助の早替わりが見所。女役の役者だけに男性役は物足りなく感じたが、女性役の演じ分けは見事。離れた場所からすぐに別の役で出てくる早替わりもすごいが、舞台上にいる代役と切れ目なくすり替わるのがすごかった。見えてるのに分からない。こういう連携プレイは歌舞伎の力を感じる。一人二役の道行きはどうするのかとハラハラしたが、そんなすり替わりの見せ場だった。当然悲恋で終わるのだろうと思いきや、爽快な殺陣と切り口上で唐突に幕。近代のドラマとは違って見せ場中心なんだなあ。斬新だった。