波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「昭和歌野郎ライブ」日比谷野外大音楽堂

出演:スターダスト☆レビュー杉山清貴佐藤竹善馬場俊英

2024.9.14.(土)日比谷野外大音楽堂で「昭和歌野郎ライブ」を観た。

SSKBなどのライブでおなじみの仲間たちによるライブ。といっても実はSSKもSSKBも映像しか観ていなくて残念に思っていたので、初参加。大宴会では観たから2回目かな? もちろんKANは亡くなってしまったし、佐藤竹善を含めたこのメンバーでのライブは初めてらしい。

namiuchigiwa.hatenablog.com

 

ライブの内容

スタートは根本要杉山清貴佐藤竹善馬場俊英による熱中症注意の影アナから。グダグダなところがいかにも生。要さん「渋谷歌野郎ライブ」ってここ渋谷ですらないし(笑) そういえば竹善さんいるのに雨降ってない!

オープニングはボーカル4人が法被を着て登場。ユニット名はバチスカ(名字や名前の頭文字)だそうだ。竹善さんが番頭みたいといじられていた。確かに。スラックスっぽいボトムスの印象かな? 曲は70年代と思われるフォーク4曲。ライブ全部これで行くのかと思った(笑) 馬場俊英がハーモニカで大活躍だった。

そのあとスターダスト☆レビューのほかのメンバーが登場して、全員で「夢伝説」を歌った。この曲はほんとにイントロで高揚する。

法被を脱いで、次はそれぞれのコーナーへ。バックバンドはスターダスト・レビュー

最初はスタレビだった。曲はなんと「ブギウギワンダー☆レビューのテーマ」。初めのワイパーが野音いっぱいに広がって、全員スタレビのファンかと思ったほど(笑)(→もちろんそんなことはない)

その後は馬場俊英佐藤竹善杉山清貴の順で、2~3曲ずつ歌った。メンバーのコーラスも多くてオペラグラスが手放せない。

佐藤竹善コーナーではオフコースの「君住む街へ」のカバーを根本要と歌った。杉山清貴コーナーでは「大都会」を二人で。ポプコン風のアナウンスが楽しい。

そして後半は「夜のヒットスタレビ」方式=曲ごとに舞台上に人が増えていく。メドレーではなかったけど、ヒット曲集。順番は前と同じ。

杉山清貴の「ふたりの夏物語」は圧巻だった。大ヒット曲というのはやっぱりすごい。コーラスのフレーズすら覚えてる。

最後はスターダスト☆レビューの「愛の歌」だった。大きな声で歌ってという指示があって、アンコールのラストまで大合唱だった。

アンコール1曲目はKANの「愛は勝つ」。そうだ、今日はこの曲を歌いに来たんだと確信した。KANがいないからコントみたいな仕掛けなしで音楽のみのライブだったけど、どこかで不在を感じていたような。

アンコール2曲目は「今夜だけきっと」。全員によるア・カペラもあって美しかった。

公演時間はぴったり2時間半で終了。

4人のボーカリスト

前も同じようなことを書いたが、ソロのボーカリストというのは歌の世界を作る力がすごい。杉山清貴はまずストレートに歌が抜群にうまい。声のハリが違う。佐藤竹善は少し聞いただけで誰だかすぐ分かる。声なのか歌い方なのか、唯一無二な歌だと思う。

今回、がっつり歌おうとするときの姿勢の違いが面白かった。要さんは完全に上を向く。馬場さんと杉山さんはやや下を向く感じ。竹善さんはフラットだった。いい姿勢。力が抜けている感じがする。

ライブのお約束もタオルとかライトとかそれぞれで、それも面白かった。よく一緒にライブをしているからお互いに曲も結構知ってるし、好きな曲もあったりして、一体になって楽しんでいた。周りの人を見ても誰のファンか分からない感じで全部参加してる人が結構いた。

現在の野音はこれで見納め?

日比谷野外大音楽堂

日比谷野音は建て替えが予定されている。イチョウもシュロも随分年老いた感じがする。とやや感傷的になって写真を撮っていたが、要さんが出たコンテストは一代前の野音だったっていうから、そうやって変わっていくものらしい。

でも今調べたら、事業者の公募に応募がなかったらしく、来年の夏も使えそうだ。もう数回行けるかな。

野音といえばセミの声、というイメージが強かったが、今回はスズムシを中心にものすごい秋の虫の大合唱だった。竹善さんがスズムシで要さんの話が聞こえないと言ってたほど(スズムシと同じ周波数?)。30℃以上の猛暑だけど、それでも秋だと感じた9月の野外ライブだった。

 

虎ノ門ヒルズ?が建って、東京タワーがこんなに細くなっていた。いや細いのは前からだけど。

日比谷公園から見た東京タワー