波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「今の私をカバンにつめて」青山円形劇場

脚本・作詞:グレッチェン・クライヤー、作曲:ナンシー・フォード、翻訳・上演台本:三谷幸喜、演出:G2、出演:戸田恵子石黒賢、植木豪ほか
10/2(土)の公演を観た。客席は300人位なので最後列でも近い。道理であっという間に売り切れた訳だ。歌でストーリーが進むという意味では紛れもなくミュージカルだが、メタコンサートの芝居で、戸田恵子オンステージでもある。どこを取っても70年代で、音楽も70年代の格好良いサウンドだった。ストーリーは端的に言うと70年代の女性の自立の話で、直接的には男も女も甘えた内容(戸田恵子石黒賢が嫌な感じを好演)だが、時間が経った今からすると、変わらない部分が引いた視線から見えて、面白かった。年配の2人が引っ張る舞台ではあるが、若いキャストの存在感があり、やがて若者が追い越していくであろう未来まで感じさせた。マッシュルームカットのバンドがキュート。