波打際の舞台日記

演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いていこうと思います。

青年団「リーディング公演 銀河鉄道の夜」「マッチ売りの少女たち〜別役実 初期作品群より〜」こまばアゴラ劇場

平田オリザ演劇展 vol.1
「リーディング公演 銀河鉄道の夜」原作:宮沢賢治、作・演出:平田オリザ、出演:井上みなみ、富田真喜ほか
「マッチ売りの少女たち〜別役実 初期作品群より〜」原作:別役実、構成・演出:平田オリザ、出演:篠塚祥司、大崎由利子ほか
5/14(土)に観た。2作品とも満員。1日で4公演観られるスケジュールが人気だったのかな?
銀河鉄道の夜」は宮沢賢治のあの話を児童劇に仕立てたものの、日本語版リーディング公演。60分。リーディング公演と言っても主役など台本を持っていない人もいるし、配置の移動など軽く芝居が付いていて、多分ここから大きくは変わらなそう。焦点を死に絞ったため、分かりやすい話になった。どこか震災のために書かれた台本みたいで涙。大人の演劇入門編としても良いと思う。
「マッチ売りの少女たち」は別役実の「マッチ売りの少女」「象」などの初期作品を構成した作品。110分。主役2人が客演で、内容とも、青年団の作品とは違う雰囲気。とはいえ別役「マッチ売りの少女」の60-70年代闘争を色濃く反映した内容が随分マイルドになっていた。悪夢のような内容がところどころでコミカルに展開するのが面白い。セット、台本とも、戦後中産階級が目指した「素敵な暮らし」が体現されていて、具体的な目標があってそれを達成してしまった高度成長期を思った。その先はるばる来たものです。