(ライブのダイジェスト映像)
ピアノ・キーボード・ボーカル:矢野顕子
三味線・ボーカル:上妻宏光
シンセサイザー:深澤秀行
「やのとあがつまTour 2021 - Asteroid and Butterfly -」をStreaming+で観た。
2021.5.21.(金)に東京文化会館大ホールで開催されたライブを同時配信。
やのとあがつま
三味線の上妻宏光と矢野顕子が組んで、民謡などを独自の解釈で演奏している。
矢野顕子オリジナルのポップス曲もある。
「Asteroid and Butterfly」というアルバムを発売中。
民謡を歌ってみた、ではなく、民謡のアルバムでもなく、民謡とジャズやポップスのフュージョンとしか言えない不思議な音世界。
矢野顕子の歌と上妻宏光の歌が同じくらい存在感があってよくなじんでいる。
2019年秋ごろから気になっていて、公開されている動画を見たりしていたが、配信があるので飛びついて観た。
異空間の音にしびれる
ライブではアルバムの曲や新曲など14曲。休憩で衣装替えもあり、計2時間半くらい。
とにかくカッコイイ音にしびれた。魂わしづかみ。
民謡を共同体から引っ張り出して、宇宙に放り出したような感じだろうか。
ジャズと感じるところや、異空間に広がるような大胆なシンセ。
浮遊感のあるどこでもないような音で、それでいて懐かしい音だった。
上妻宏光の歌と三味線が民謡である部分を担い、矢野顕子の歌は民謡調のこぶしも交えて声色が多彩。ピアノは即興っぽいタッチで歌と同じくらい語る。
矢野顕子の歌はもちろんだが、上妻宏光の歌がいい。柔らかい声にはまった。
ピアノがせつなくて美しい。コード進行という音作りではない中でマイナーコードがふいに入ってきて、グッときて泣きたくなる。これは日本人だから特に反応するのか、外国人にも響くのか。外国人には少なくとも珍しくて受けるだろうと思う。
リズムが不思議で、自在に動く感じも、まさにセッションという感じがしてしびれるカッコよさだった。三味線がいくら見ても不思議。
中毒になりそうなカッコイイ音だった。そしてライブはどうして必ずCDよりいいんだろう。生はもっといいんだろうなあ。
ちなみに、矢野顕子はEテレの『にほんごであそぼ』に出るのが夢だそうだ。お待ちしてます。
#追記 脳のどこかが開かれたような感じがあって、ずっと忘れていたことをいくつも思い出した。スゴイというか、怖いというか……。
コワいながらも繰り返し5回観て(聞いて)すっかり中毒。CDに入っていない曲もかなりあるし、音源発売してもらえないでしょうか。買います。