出演:谷山浩子、佐山こうた
2024.6.8.(土)谷山浩子「放課後の音楽室~佐山こうた先生と~」を同居人と東京文化会館小ホールに見に行った。
「放課後の音楽室」は楽器を演奏するゲストを迎え、谷山浩子がピアノを弾かないで歌に専念するライブ。今回のゲストはジャズピアニストの佐山こうたで、最初から2人で登場した。父である佐山雅弘も以前「放課後の音楽室」に出演したそうだ。
最初の曲はのっけから意表を突く「お人形畑」。セットリストはYouTubeで上がっているのを聞いて佐山こうたが選んだという話で、面白い選曲だった。編曲も含め、驚き度が高い曲も多く、オーソドックスな感じがする曲とのバランスも取れている。
驚き度が高い曲の一つが「鯨のため息」。ピアノはゴージャスだし、CD『浩子の宅録』とは違う歌い方だし、曲の印象が違う。宅録の曲はライブでもっと聞いてみたい。
ゲスト単独のコーナーは5曲。チック・コリアの曲やブラジルの曲はいかにもジャズピアノっぽい勢いがあった。面白かったのはM-5(下の写真参照)のご本人の曲。2拍子と3拍子の変拍子がずーっと続いて、変な浮遊感がそのまま「七角錐の少女」みたいだった。(個人の感想です)
雑談トークの中で、
佐山「曲がフォーレに似てる」
谷山「ほかでも言われたことがある」「フォーレは一番初めに好きと思った曲」
というようなやりとりがあった。谷山浩子が影響を受けた音楽の話はあまり出てこない(ザ・タイガースとビートルズくらい? プログレは通っていないらしい)のだが、意外にフォーレかも!三拍子とか!?
話が前後するが、休憩後は2人の演奏に戻り、すごく怖い「夢のスープ」。それから学校?シリーズで4曲。
驚き度が高かったのがアンコールの「こんな素敵な夜なのに」。CDだと歌が若すぎるのでよく分からなかったが、今の歌い方で聞くとしっかり歌謡曲。売れ線!
で結局一番印象に残った曲はダントツで「こんな素敵な夜なのに」なのだった。ピアノの音数が多くて華麗な「冷たい水の中をきみと歩いていく」も良かった。
上演時間は休憩込み2時間30分弱くらい。
席は2回連続でなんと最前列。ホームページ先行予約いいですよ。
浩子さんを間近で観察できてしまう席で、イヤモニの音量を自分で調整していた(多分)のを発見。左耳はイヤモニで、テーブル上にはイヤモニの本体とマグカップ。足元にはモニタ。右耳はモニタと会場音を聞いてるのかな。
ライブが増えるお知らせがあり、嬉しい限りです。