波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「オセロー」東京芸術劇場中ホール

フェスティバル/トーキョー
原作:ウィリアム・シェイクスピア
企画原案:宮城聰
演出:イ・ユンテク
出演:美加理、阿部一徳、キム・ミスクほか

2009.3.1.(日)「オセロー」のマチネの公演を観た。始まりました、フェスティバル/トーキョー。5公演回数券を買ったので、3月は東京芸術劇場に通います。

本作は以前観たク・ナウカの「夢幻能オセロー」が原案だった。
韓国の演戯団コリペの演出家と役者、ク・ナウカの役者が、「オセロー」を複式夢幻能に置き換え、韓国の祭祀とも融合させて見せた。生演奏とリズムのある歌は韓国の祭祀のものか。

前から2列目の席だったが、間近で見ても美加理は美しい。超人的な動きの美しさを見せる場面もたくさんあって堪能した。

無駄のない動きの美しさを見せる舞台に字幕は邪魔だという感想。字幕があるとつい見てしまうので。日本語字幕だったのだが、誰のためにあったのだろう?

無念の死を遂げた人は古今東西たくさんいて、弔わねばという思いを持たせるものなのだなあという普遍性を思った。昨日の今日で観た芝居のつながりからかもしれない。

おまけに、夜にNHK・FMでラジオドラマ「神様」を聞いて、こちらもこの世でないものとの対話の話。ドラマというものは別次元に連れ去るものだったと思い起こされた。