波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「十二夜」Bunkamuraシアターコクーン

シアターコクーン・オンレパートリー2011
作:W・シェイクスピア、潤色・演出:串田和美、出演:松たか子笹野高史、りょうほか
1/16(日)夜公演をかたつむりと観た。2階サイドのA席で意外に舞台に近い。古い仮設舞台(と古い船)のあるセットで、人生は芝居のようなものという視点で全編が彩られている。冒頭の台詞にある、結婚式のような葬式のような祭列がモチーフで、串田和美得意の祝祭感メインの舞台でありながらもどこかほの暗い雰囲気だった。オンシアター自由劇場のメンバーがたくさん出ていて、俳優も含めて生楽器の演奏で、音楽の人やジャグリングの人も出ていて生の出し物感がよく出ていた。これだけ揃えたらぱっと明るいストレートな芝居にしても出色のものになったのでは。全般に音楽劇で、松たか子石丸幹二ら歌も良かった。
松たか子は兄妹二役。蜷川演出でも思ったのだがこの構成は最後に無理があってやや混乱する。が演じ分けは見事だし、やっぱりすごくきれい。すごい人だと思う。
自由劇場のメンバーはさすがに老いを外見で感じるが、なにをしても相変わらず器用。またいろいろ見たいものです。