波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「雨」新国立劇場中劇場

作:井上ひさし、演出:栗山民也、出演:市川亀治郎永作博美、梅沢昌代ほか
6/19(日)に観た。休憩こみ3時間半の大作だった。江戸時代の山形が舞台の作品で、ロビーでは物産の紹介なども。ラスクをもらった。
井上ひさしの作品は実に初めてだったが、しっかりしたドラマに台詞がぎっしり書き込まれて、重みのある戯曲だった。内容からも演出上も3時間半ずっと不安を引きずるような、休憩の段階では何が起きてしまうのかすら分からない不安が重く、後味もずっしりと重い作品だった。観るのに体力がいる芝居。勢いのある前半と種明かしのつじつまが合ってない気もするがそれは舞台の嘘として許せる範囲だろう。
主役二人は動きもよく、好演。中劇場の回り舞台や奥行きはやはり使いたくなるものらしい。写真はロビーに飾られた紅花です。