波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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第三舞台「深呼吸する惑星」サンシャイン劇場

2012年もよろしくお願い申し上げます。

作・演出:鴻上尚史、出演:筒井真理子大高洋夫山下裕子ほか
1/7(土)ソワレを観た。第三舞台の封印解除&解散公演。10年ぶりの第三舞台は昔とは違うもので、スピードも勢いもなく、今の年齢に応じた第三舞台だった。例えば管理職が自然な設定になっていた。大声で宣言するのではなくそっと染み通る思いは、鴻上尚史ロンドン帰国後第一作だった「ものがたり降る夜」を思い出した。評価されにくいだろうと思うが私は好きです。
斉藤和義「ずっと好きだった」(「ずっとウソだった」ではなく)がテーマ曲で繰り返し流れるなど、放射能や基地がちらちらと意識されるが、それ以上ではない。着ぐるみもあり、うまくならない俳優も含め、ありし日の第三舞台らしさも散りばめた「記憶」についての舞台だった。