波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト「アンドロイド版変身」KAAT神奈川芸術劇場

(ネタバレあり)
青年団国際演劇交流プロジェクト2014
原作:フランツ・カフカ、作・演出:平田オリザ、アンドロイド開発:石黒浩
10/13(祝)15時開演。スケルトン型アンドロイドと、フランスの俳優4人によって、フランス語で演じられる「ある朝目が覚めたらロボットになっていた」物語。人の機能を持たせた機械ということを前面に打ち出したロボットの発展の方向性にビックリ。見かけが機械っぽいので、逆に違和感はない。脳が人で体がロボットの場合、それは人なのか?という問いを、人であることの範囲を含めて理屈っぽく問う。日本人にとっては字幕上演であることが理屈っぽい舞台に取っ付きやすくなっているが、人種問題がもっと社会問題化している欧州での公演ではどう受け止められるのだろう。ものすごい度胸と自信だと思う。攻撃性の強いヒトへの不安に満ちた物語。