波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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青年団・こまばアゴラ演劇学校”無隣館”「カガクするココロ」「北限の猿」こまばアゴラ劇場

作・演出:平田オリザ、出演:山本真理、南波圭、森山貴邦ほか
4/17(日)15時と18時の回を続けて観た。生物学研究室を舞台にした90年台の連作を二本立てで上演。ボノボや研究室を題材にした平田作品の多分最初の頃に当たる。学生や院生が思い悩む20代の群像劇。生殖期真っ盛りのとまどいやこれから始まる人生への恐れが詰まっていて、昔観た時には確か「猿だったら簡単だったのに」という不安を受け止めたのだが、今回は「人間も猿の一種でしかない」ことへのとまどいを舞台から感じた。若いなーと思ってしまうのだが、一方で、若いって人生に起こるいろんな問題にまだ鈍感でないということなんだなと。「北限の猿」の方が圧倒的にいいです。