振付・構成・演出:北尾亘
出演:北尾亘ほか
2022.9.18. Baobab Re:born project vol.6 『笑って!額縁』を配信で観た。
国際交流基金の"STAGE BEYOND BORDERS"という日本を代表する舞台芸術を紹介するプロジェクト内で無料配信されている。
特設サイトはこちら。
"STAGE BEYOND BORDERS"のために制作された21分の映像作品。
後半はレパートリー作品「笑う額縁」(多分)だが、前半は北尾亘のインタビューから。でも出演者の面接風インタビューのあたりで、作品を語るドキュメンタリーの枠組みが怪しくなってくる。ジャンルの額縁を越える試みってことかな。
ちょうどこのブログの悩みのツボにドンピシャはまって笑ってしまった。舞台パフォーマンスを見たら記録するという方針なのだが、たとえばTVの歌番組の感想は書いていないわけで、配信の映像はどれを舞台パフォーマンス作品と見なすか?という難問が出現してしまっている。長短? トークの量? 有料/無料?
でこのインタビュー付きの短い作品はどうなのかといえば、出演者のインタビューは完全に作品の一部という感想。
それにダンスも楽しかった。コロナ禍で誰もいない羽田空港のロビーを広々と使っていて、そのはみ出し方もちょっと楽しい。曲の勢いとよく合っていて、畳みかけるような楽しいダンス。
その一方でダンス&会場も含めて、どこかコロナ禍のドキュメンタリーのようでもあった。焦りみたいなものがちょっと感じられたかな。