【日本版!】ブロードウェイミュージカル『ジャニス』
なんと、ジャニス・ジョプリンのライブミュージカルを日本語版で上演!
ブロードウェイミュージカル『ジャニス』
日程は2022年8/23(火)・25(木)・ 26(金)の3日間、会場は東京国際フォーラムホールA。
映画になったミュージカル「ジャニス・ジョプリン (A Night With Janis Joplin)」の内容を、日本のキャストとミュージシャンでリクリエイト。素晴らしかったです。日本版の感想は↓こちら↓。
その下は映画の感想✕2回、ネタバレありです。
「A Night With Janis Joplin」
2019.7.14.SQの機内で見付けた。
「A Night With Janis Joplin」はジャニス・ジョプリンのライブを表現した風の音楽映画。ライブ形式のミュージカルといってもいい。
ジャニス・ジョプリンは1960年代の代表的なアメリカの女性ロックシンガーで、ウッドストックでの名演奏が語り継がれている。1970年に20代で亡くなった。
ドキュメンタリー映画が2本あり、ライブ映像もあるが、時代の制約から数があまりない。だから、ジャニス役の人の歌とはいえ、ジャニスの曲のライブ演奏で一緒に体が動くのは嬉しい。
ジャニス役はMary Bridget Daviesという人(メアリー・ブリジット・デイヴィスといシンガーソングライターだそうです。出典:松竹)。声と歌い方をよく似せていて、魅力的な歌と、マイナス評価だったろう体形と若く見えないルックスも、よく感じが出ている。バンドはオリジナルに比べると、おとなしくて整いすぎていると感じる。
観客は本当に嬉しそうで、ジャニスのファンなんだろうなあ。若い人も多かった。アメリカではまだ知名度があるんだなあ。
そっくりさんショーとどう違うのか、というと別物。少なくとも日本ではモノマネは笑えて毒を盛り込むものという印象があるが、このステージにあるのは愛。特徴を極端に強調するようなことはなく、ジャニスとして歌うことに違和感を感じないくらいに似ていて、そしてジャニスの曲のライブで盛り上がることをステージ上も客席も一緒に喜んでいた。もしかするとアメリカでよくあるらしいエルヴィス・プレスリーのショーもこういう感じなのかも。
ジャニス・ジョプリンのほか、アレサ・フランクリンなど数人のレジェンド歌手役も出てきて、当時の歌を歌う。「サマータイム」がオリジナル(オペラ『ポーギーとベス』のバージョン)に続けて歌われたのとか、演出もセンスがいい。
歌う人は全員女性(演奏は全員男性)。コーラスガールと一緒に歌う現実には多分なかったシーンに、男性社会の中で女性一人で戦ったジャニスの辛さを思った。いろいろあるけど、多様性があれば少しは楽だったんじゃないかと思う。
2時間強、代表曲はだいたい聞けて、いいものを観たという感想だった。
ところでこの映画、なに? 知らないけど? と後で調べたところ、ブロードウェイで同名のショーが2013年頃上演されていたらしい。その後の公演を録画して、2019年1月に配信用ビデオとしてリリースされたものだった。その舞台、観たかった……。
DVDは探したが見つからなかった。映像はプライム・ビデオのみ。30日間は無料体験可能。(その後継続する場合は、月額500円もしくは年会費4,900円)
よろしければ↓こちら↓からどうぞ。(アマゾンで直接クリックするのと同じ料金です)
CDは↓こちら↓。サブスクあり。音源だけでも雰囲気は楽しめます。
Night With Janis Joplin / O.C.R.
<2021年追記>「ジャニス・ジョプリン」
2021.7.14. 松竹ブロードウェイシネマで上映されたので、東劇で観てきた。
日本語タイトルは「ジャニス・ジョプリン」。本人出ないのに大胆なタイトル(笑)
日本語字幕版で詳しい内容が理解できたので、ジャニスに影響を与えた4人の歌手(ニーナ・シモン、オデッタ、ベッシー・スミス、エタ・ジェイムス)が軸になっていることが分かった。
この一人一人の後ろにもきっと同じくらいのドラマがあるんだろうな、と感じる。
歌詞の字幕もなかなか新鮮だったのだが、「DOWN ON ME」は字幕見てようやく前に演奏されたのと同じ曲だと気づいた。衝撃のカバー。
映画館から出てきた人がみんなきっと歌ってる。
社会状況もありガラガラだったので、早めに見ることをオススメします。
・こんな本も見つけました。おお!
ジャニス・ジョプリン 孤独と破滅の歌姫、50年目の祈り[文藝別冊] / 河出書房新社編集部 【ムック】
・ジャニス・ジョプリン関連の映画の記事