波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「ジャニス」Zepp DiverCity TOKYO

ジャニス・ジョプリン ライヴ・ドキュメンタリー・フィルム「ジャニス」

世界発BD化記念、一夜限りのキネマ最響上映@Zepp東阪
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2019.1.22.(火)ライブ映画をライブハウスで大音量で上映するという企画で、ジャニス・ジョプリンの1974年のドキュメンタリー映画「ジャニス」が登場。開演19:30に先立って19:00からはニッポン放送オールナイトニッポン」で有名な亀渕昭信氏によるトークセッションも行われた(写真)。亀渕氏はなんと、1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルやサンフランシスコのライブハウスで、ジャニス・ジョプリンのライブを実際に見たのだそう。

映画「ジャニス」が日本で上映されたのは1990年で、その時以来見るのは2度目になる。記憶していた映像より、ずっとシンプルでジャニス・ジョプリンのライブの良さを伝える、ほぼライブ映像の映画だった。代表曲はほとんど網羅されているし、ライブの感じが出ていて、演奏もいい。記憶では、もっと伝記的なところが多く、TVショーでハイになっているシーンが多かったと思ったのだが、それは日本上映時のブックレットとか3枚組BOX CDの解説とかの文字情報を記憶の中で映像と合体させていたのか。いくつかある生前のインタビューシーンのヒッピーぽい衣装がよほど印象に残ったのかもしれない。

もう一つ1990年の上映時に強く印象に残っていた、「ME AND BOBBY McGEE」の曲の日本語詞への違和感も、今回見ると全く普通の訳詞だった。当時はジャニスの人生に引き寄せすぎた日本語訳に思えたのだが、字幕を変えたのか、自分の英語力が上がったからか。記憶なんて当てにならない。

映画の感想めいたことをいうと、ジャニスはすごくブルースなんだなあと思った。だから歌詞はみんな恨み節だし、マイナーコード。だけどガツンと効くロックンロールがライブでは一層格好良い。

この映画からはジャニス・ジョプリンの短い人生は把握できないと思うが、音楽の魅力を伝えるのには充分。ライブの映像なので、ライブハウスの音で見るのも良かった。特に立って踊る感じではなかったけど。

客席は、立見席はあったのかどうか? 少なくとも確認できなかった。自由席が1階前方にあって、プレミアムエリアシートと指定席は後方。プレミアムエリアシートは左右方向の中央で、なんと隣に荷物置き場の椅子が確保してある(!)という不思議な構成だった。自由席がお薦めかな。

年齢層は、他ではなかなか珍しい60-70代男性の2人連れも目立ったが、女性だと30-40代が多かった。20代っぽいグループも。「ジャニス・ジョプリンが好き」と言うアーティストがいるんだろうな。

現役のアーティストではないし、広告宣伝費もあまり掛けていないから、興味がある層にリーチするのが難しいように感じていた(私もたまたまイープラスで広告を見た)が、結構席は埋まっていた。興味があるミュージシャンの映像をソニーが持っている場合、「キネマ最響」でチェックしておくといいかもしれません。

 

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