2020.5.23.(土)「esq Internet Live 2020」を観た。
撮影も含めて一人の弾き語りライブ
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で予定していた3月のライブが5月、更に9月に延期になり、その代わりに(?)行われたesq(三谷泰弘)のインターネットライブ。
偶然だが出身のスタレビのインターネットライブと連続の日になった。
事前に収録した85分のライブ映像を、公開期間4時間半の間に見てくださいという珍しいしくみだった。チケット代は事前に支払って、リンクとパスワードを受け取る。
画面には大きな鏡のある貸しスタジオのようなところにグランドピアノとキーボード。
一人で弾き語りのライブはesqの場合普通だけど、カメラも固定で完全に一人なのはちょっとカラオケルームを思わせた。
カメラは5台くらいあって、画像エフェクトも入れてるけど、素っ気ない映像に初めは違和感があった。
(自分で編集したそうで、我が身に置き換えて考えてみるとよくできてると思う。
追記→再放送では画面の切り替えが落ち着いて見やすくなった気がする!)
気分はすっかりライブに
曲は洋楽や邦楽のカバーと、esq名義、スターダスト☆レビュー名義の自分の曲を織り交ぜて、音はすごくいつものライブ通り。だいたい3曲ずつで曲紹介のトークが入った。
邦楽のカバーで面白い曲が2曲あった(南佳孝「夜間飛行」、来生たかお「マダムと散歩」)のや、オリジナルの「夜間飛行」などのいつもの馴染んだ曲を楽しんでいるうちに引き込まれていたらしい。後半は特に素晴らしかった。
The Beatlesの「The Long And Winding Road」、esq「信じればいつか」は声や歌い方によく合っていて力強い。後者はこんなにいい曲だったのかと発見。
「Playin' my music」はいつも以上に私的に聞こえて一人で弾き語り配信というスタイルに合っていた。
動画配信といってもやっぱり拍手するし、一緒に歌う。大声で歌えないのはちょっと残念だけど。
アンコールもあって、すっかりライブに参加した気分で満足という感想。
最後にセットリストもあって、ラストにNGテイクも付いて、動画としても嬉しい。
6/26-28にはアンコール配信もあって、1回目の配信を見た人は無料で見られた。ボーナストラック付き。
曲順は分かってても、意外なほど何回でも新鮮に楽しい!
セットリストはこちら(esqlinkのページです)
公演の配信の成功のカギは?
ここのところ公演の配信について考えているが、今回も初めにはやはり動画だと外から眺めている感じになりがちだと思った。
照明も音響もいない一人収録だと演出が限られるので尚更。代わりにプライベート感が出るので語り掛けるのが効果的なのかもしれない。
劇場・ライブハウス公演よりも配信の方が日常のど真ん中で見ているので、場を温めることに工夫がいる。配信を成功させるにはこの参加感が重要になると感じた。
引き込まれれば、動画でも同じように楽しめるライブや演劇はある。分野によるだろうけど。
配信のメリットもある。ほかの観客を気にしなくていいこと。お酒のグラスも準備。
個人的にはちゃんとしたヘッドフォンが欲しい。
(舞台の配信についての前回記事)
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