波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2024 両国国技館

出演:グローバー (MC)、Leina (Opening Act)、崎山蒼志、クジラ夜の街(宮崎一晴・山本薫)、Michael Kaneko阿部真央真心ブラザーズ浜崎貴司(from FLYING KIDS)、山内総一郎(from フジファブリック)X 斎藤宏介(from UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)、カネコアヤノ、辻仁成森山直太朗 ほか

トーキョーギタージャンボリーの出演者のぼり

ギタージャンボリーの祝祭感

2024.3.3.(日)初トーキョーギタージャンボリー。2日目千穐楽を観た。

開場時刻の12:30過ぎに両国国技館に到着。道沿いに出演者名ののぼりがひらめき、気分が上がる。

入口には満開の桜の並木の装飾がお出迎え。

混むと思われるちゃんこに直行した。地下の食堂なのかな? この日は机が並べてあって相席で立ち食い形式だった。会計の列と引取の列で20人位並んでいたけどスムーズ。現金のみ。

写真はちゃんこ500円と樽酒500円。あとコンビニで買っておいたおにぎりで満足だった。ちなみに再入場はできません。

ほかに売店国技館やきとりや駅弁などを売っていて、キッチンカーもあった。席でも食べられると言ってたし通路に椅子もいっぱいある(あとそんなに混んでない)ので長時間だけど食事やおつまみには困らない。

両国国技館のちゃんこと樽酒

座席は2階後方、正面。国技館って意外に大きい。360度ステージで、アリーナエリアがある。2階前方くらいなら細かいところもしっかり見えるかな?

武道館を小さくしたような感じ、と思ったら見回すといたるところに力士の絵・写真や番付があった。やっぱり相撲の聖地。

中心には土俵を模した円形のステージ。上方に吊るされた屋根は相撲中継で映る本物かな?

圧倒の魂の歌・ギター

開演前にOpening Actがあって、MCのグローバーと山内・斎藤による鏡割りで開演。

元本職の呼び出しさんが「に~し~〇〇~」(半分は東)と節を付けて次の出演者をコールする。生の柝(拍子木)の少し揺らぐ音がすごくいい。

1組の出番は前半が20分くらいで3,4曲、休憩後の後半は30分。

舞台が4人くらいの人力で回るので、だいたいの人が途中で向きを変えるお楽しみを採用。

個人的には真心ブラザーズが見られて嬉しかった。「ヘイヘイブギ」と「サマーヌード」など。若干トラブルあったけど放送ではどうなるかな?

うまいなーと思ったのが浜崎貴司。ステージが自在。小ネタからすっと曲に入るし、「スローなブギにしてくれ」「SPARKLE」などのカバーから自分の曲に入るのも見事だった。

山内総一郎 X 斎藤宏介(ユニット名山斎)はギターをジャカジャカ2人で引きまくって、すごい迫力のギターセッションだった。

カネコアヤノはトークも回転もなしで怒涛の弾き語り。涙(?)を手の甲で拭いながら、ど迫力。ここまで押し出せるのは才能だと思う。 

トリの森山直太朗は体調不良だそうで丁寧に謝罪して2曲のみ。逆にそんな状態で出演に追い込まれることが大変だなあと思ったり。「さくら」の歌とギターに身体の息遣いが感じられて、歌も生ギターも、なまものなんだなあと感じられたギタージャンボリーだった。

辻仁成という存在

今回の主なお目当てである辻仁成はトリの一つ前。

誰も知らないんじゃないかと心配したのだが、多くの声が飛んでいて意外だった。しかもジンセイって声が。ECHOES時代からのファンが駆け付けたのかな(←自分だ)。もちろん父ちゃんって声も。

曲は5曲。
・ガラスの天井
・鳥の王
・どの方角から誰が来るのか分からないから全部開いてる
・ALONE
・ZOO

ボイス・トランペット?(トランペットみたいな音を歌う)やスラム奏法?(ギターを叩いてパーカッションのような音を立てる)を多用して、ギター一本とはちょっと違う音作り。

途中までトークの代わりにボイス・トランペットで答えていて、えーと、おまえは鳥か?(後では普通にお礼を言っていた)

久々に見る生の辻仁成、魂が入っていていいステージだった。特に「ALONE」と「ZOO」。

ほかの人の歌にも感じたけど、生きる辛さを歌う曲に同じなんだなあと励まされる。そうやって思春期を支えてもらった曲なら尚更思いは深いのだ。

元のメロディを崩している歌が初めて聞く人にどう届いたのか分からない。なんせ自分の頭にはもうメロディが鳴っているので……。

でも辻仁成という独自の存在は届いたんじゃないだろうか。語るように歌う「ALONE」、物語る力が溢れるようだった。